今が1番輝く浅縹色。 ページ41
○
トンっトンっと規則正しくボールが行き来する。
『やっぱ高校のボールって一回りくらい大きいんだ。』
なんて話しながら軽くアップ中。
｢そやなぁ。｣
信介は今はラフなTシャツに長袖の稲荷崎のジャージは水やお茶と一緒に置いてある。
食堂なんかはガンガン冷房がかけてあるのでジャージは持っているらしい。
対して私は制服。少しだけおったスカートからギリ膝が見えるか見えないか。そんなのだからあまり派手にやりすぎると怪我をしかねない。
｢ほな行くで。｣
なんて言われてついつい『こーい。』なんて言ってしまう。
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中学三年間はバレー部だった。
って言ってもそんなブロックとか、トスとか、スパイクとかなんてしたことが無い。
自分がいた中学校には県でも1番上手と言われていた小学生の時からバレーをしている子が入った。
毎年特段実績も出してなかった学校だったのに私たちの世代だけは強かった。
その子を中心にセッターの子は才能がある子。それ以外はみんなレシーブ要員だった。
その県で1番上手な女の子、その子はスパイカーでとてもJCとは思えぬ火力が出ておりその子のためにやたらとレシーブはやり続けた。
その子の最初の言葉は始めたての私たちに向かって
｢なんでレシーブして思う方向に飛ばないの？｣
なんて言う煽りまたは呆れが含まれたそんな言葉だっだ。
そこからずっとレシーブ、入る程度にしか練習しなかったサーブ。
サーブなんかアンダーだけ。別に取られたらこっちがレシーブしてその子で仕留めるだけ。
いい思い出がある訳でもない。というか悪い思い出の方が多い。
なんて思いにふけているとパンっという音から信介がサーブをしたことが分かる。
綺麗に落ちるとこを予測し中に入って体全体でレシーブをした。
｢流石やな。｣
なんて言われて私の今までの努力が無駄ではないと実感する。きっと信介は手加減してくれているのだろうがそれでも返せたという事実が嬉しい。
『レシーブだけはやり続けたからね。』
『さ、もーいっぽーん。』なんて自分の瞳にたまる涙は無視して信介とのバレーボールを楽しみはじめた。
茄子紺色の図書室21:00。→←ブランク3年、常磐緑18年。
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びとうぃーん。(プロフ) - らうさん» コメントありがとうございます！研磨君ですね。続編ではそこそこの段階で絡ませる予定ですのもう少々お待ちください！ (2022年10月9日 14時) (
レス) id: 8763e2b648 (このIDを非表示/違反報告)
らう(プロフ) - すごく面白くてお気に入りの作品です！！よろしければ研磨くんとの絡み見たいです、、、これからも応援してます！ (2022年10月9日 13時) (レス) @page46 id: 246f941ca2 (このIDを非表示/違反報告)
びとうぃーん。(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！これからも出来るだけ更新し続けららるよう努力致しますので今後ともよろしくお願いします！ (2022年10月6日 7時) (レス) id: 8763e2b648 (このIDを非表示/違反報告)
りん - すごく面白いです！更新頑張ってください！！ (2022年10月5日 23時) (レス) id: a9de40c3c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びとうぃーん。 x他1人 | 作成日時：2022年9月24日 16時
