赤色と朱色。時々不安。 ページ3
黒尾side
俺ら音駒高校の男子バレーボール部はインターハイの予選で去年の優勝校と当たってしまい、ベスト8というなんとも言えない結果に落ち着いた。
もちろん、俺も悔しかったし次は春高しかないという緊張もあった。
しかしめそめそしたって何か変わる訳では無いからと必死に練習に打ち込んでいた。
なんでもこの夏には音駒高校を開催地とする合同合宿が行われる。
猫又先生の伝でゴールデンウィークに練習試合をした烏野高校、そして宮城からもう2組。
烏野高校を倒したと言う及川徹率いる青葉西城、さらにその青城が負けたという牛島若利率いる白鳥沢学園。
そして東京から音駒高校と梟谷高校。
そして関西から稲荷崎高校が来る。
過去に一回やった梟谷グループの合宿では烏野以外は互角…というか、いいライバルであったのがこのナインラップではとても音駒高校が勝ち続けられる面々とは思えない。
言ってしまえば下位である。
稲荷崎の宮兄弟や牛若なんてバレーボーラーなら誰でも知っているような名前を始め、稲荷崎高校に至ってはインターハイ準優勝だ。
(とても…勝てなさそうだな…)
そんな思考が一瞬過り、その思考をかき消そうと慌てて首を振ると隣でゲームをしていた研磨が「何急に、クロ怖い。」とこちらに目も向けず言葉を放つ。
「いやっ、ちげーよ笑。
ってか怖いってなぁ…」
「それに、休憩中のゲームはダメでしょ！」と叱ると研磨はプスッと膨れてバックにゲームをしまう。
「でも確かになー。どうしたんだよ？黒尾。」
とやっくんがタオルを首にかけながらこっちを見てくる。
「いやさ、次の合宿俺らより強い奴らばっかだなーと思って。」
「ちょっとビビってた」と話すとやっくんは「なーんだ笑。そんなことかよ。」と笑い飛ばす。
「別に…負けてもいいじゃん。
そう言って研磨は芝山が入れてくれたスポドリをごくごくと飲む。
「あぁ。」
そう返事をした。
(まさか、研磨がこんなこと言うなんてな…)
なんて親目線になりながら自分が今までどれだけ馬鹿なことをしていたのか何となく感じる。
そんな思いに老けて体育館の出入口の方に目を向けるといつの間にか空が暗くなり始めていた。
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びとうぃーん。(プロフ) - らうさん» コメントありがとうございます！研磨君ですね。続編ではそこそこの段階で絡ませる予定ですのもう少々お待ちください！ (2022年10月9日 14時) (
レス) id: 8763e2b648 (このIDを非表示/違反報告)
らう(プロフ) - すごく面白くてお気に入りの作品です！！よろしければ研磨くんとの絡み見たいです、、、これからも応援してます！ (2022年10月9日 13時) (レス) @page46 id: 246f941ca2 (このIDを非表示/違反報告)
びとうぃーん。(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！これからも出来るだけ更新し続けららるよう努力致しますので今後ともよろしくお願いします！ (2022年10月6日 7時) (レス) id: 8763e2b648 (このIDを非表示/違反報告)
りん - すごく面白いです！更新頑張ってください！！ (2022年10月5日 23時) (レス) id: a9de40c3c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びとうぃーん。 x他1人 | 作成日時：2022年9月24日 16時
