濃藍色に置かれた手。 ページ15
○Aside
コンコンコンと3回ノックするのはデジャブだろうか。
『失礼しまーす。』
と重い体育館の扉をがらがらっと開ける。
カラフルなジャージの中でも音駒の赤は原色味が強く、わかりやすい。
「んあっ!南!
どうしたんだっ……て?
あー、あれか、海が言ってた知り合いって」
なんて話しかけてくる夜久くんは相も変わらず元気だ。
自分の額から汗が吹き出しているのを感じつつも『うん』と返す。
後ろから着いてきてた信介が「稲荷崎3年の北信介です。1週間よろしゅう。」なんて出てきてびっくりする。
いや、後ろにいたのは知ってたけどもうてっきり稲荷崎の方に行ってるのかと思った。
『わっ、急に声出さないでよ信介。びっくりした。』
なんで怒ると「後ろにおったやろ」と返ってくる。
「相当仲良いんだな!
ま、今黒尾が稲荷崎連れてきてくれたから……あっちにいるな」と舞台がわを指さす。
よく見えないが朱色のジャージがやっぱり見やすい。
その中に一際色が明るい赤があり、あれが黒尾さんなのだと理解できた。
『じゃ、行ってくれば?
夜久くんも全然私に仕事振ってもらっていいからね。
ある程度は言われれば出来ると思うんだ。』
と耐えきれなくなり、ハンカチで汗を拭く。
「そうか。ありがとうな。A。」と信介の手が私の頭に乗っかる。
いくら身長がどうのこうのでも私は信介より小さくて、女であるということなのだろうか。
『どういたまして。
なんか手伝うよ。』
と夜久くんの方を向いて言い、信介は稲荷崎の方へと走っていった。
255人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
びとうぃーん。(プロフ) - らうさん» コメントありがとうございます!研磨君ですね。続編ではそこそこの段階で絡ませる予定ですのもう少々お待ちください! (2022年10月9日 14時) (レス) id: 8763e2b648 (このIDを非表示/違反報告)
らう(プロフ) - すごく面白くてお気に入りの作品です!!よろしければ研磨くんとの絡み見たいです、、、これからも応援してます! (2022年10月9日 13時) (レス) @page46 id: 246f941ca2 (このIDを非表示/違反報告)
びとうぃーん。(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!これからも出来るだけ更新し続けららるよう努力致しますので今後ともよろしくお願いします! (2022年10月6日 7時) (レス) id: 8763e2b648 (このIDを非表示/違反報告)
りん - すごく面白いです!更新頑張ってください!! (2022年10月5日 23時) (レス) id: a9de40c3c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:びとうぃーん。 x他1人 | 作成日時:2022年9月24日 16時