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談話、藤紫色。 ページ43




「すまんな。」




なんて言われるが『いや全然。話し相手いなくて困ってたし。』と伝えると





「そりゃよかった。」




と笑う大平さん。入ってきてからすぐ自己紹介を互いにしあってパッとだが覚えた。



『あ、なんか読みますー?バレーボール雑誌とかならありますけどー』





『あと皆さんアレルギー無いですよね?





一応、アレルギー報告ないんですけど、確認で。』




と話しながら今年に入ってからのバレーボール雑誌を数冊窓側の低い棚から引っ張り出して皆さんの前に置く。





「ないよー」「無いです。」



なんてアレルギーについては特に心配しなくて良さそうだ。




『入れてたお茶がちょうどいい感じなので。』





『皆さんにおそそわけです。』と言いながら今度はカウンターの下から紙コップを出してお茶を注ぐ。





「何から何までほんっとすまん。」




なんて話すのは瀬見さんだ。いわゆるお母さんポジなのだろうか。



トンっトンっと置いたお茶にいち早く手を伸ばしたのは山形さん。





ガンガンにクーラーが効いている図書室で飲む温かいお茶ほど美味しいものは無い。





もちろん絶品だ。





「うっまぁ〜。」




なんて顔にきっちり出てくれるからこっちまで嬉しくなる。




対照的に牛島さんはついさっき置いたバレーボール雑誌を手に取りパラパラと見つめる。




隣にいる赤髪の天童さんはキョロキョロと辺りを見回して





「あれっ、ここジャンプあるの!?」




なんてバレーボール雑誌が置いてあった本棚に並んでいる週刊ジャンプを見つけキラキラと目を輝かせている。






「確かに、こうゆうのあるんだな。」





「あ、これ先月のやつだから俺ら載ってる。」なん言いながら7月号のバレーボール雑誌をめくる瀬見さん。




『これ、先生に言って部活動の経費で落としてるの。だからここ2年分くらいはあるよー』





なんて話していると「ねぇ、読んでも良い?」なんて棚の前に移動している天童さん。




さながら子供が虫を見つけて持ち帰りたいと駄々をこねるようでかわいいとすらおもえてくる。




『もちろん。どうぞー。』




なんて話しながら白鳥沢との交流もできた。

錆鼠色。→←茄子紺色の図書室21:00。



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びとうぃーん。(プロフ) - らうさん» コメントありがとうございます!研磨君ですね。続編ではそこそこの段階で絡ませる予定ですのもう少々お待ちください! (2022年10月9日 14時) (レス) id: 8763e2b648 (このIDを非表示/違反報告)
らう(プロフ) - すごく面白くてお気に入りの作品です!!よろしければ研磨くんとの絡み見たいです、、、これからも応援してます! (2022年10月9日 13時) (レス) @page46 id: 246f941ca2 (このIDを非表示/違反報告)
びとうぃーん。(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!これからも出来るだけ更新し続けららるよう努力致しますので今後ともよろしくお願いします! (2022年10月6日 7時) (レス) id: 8763e2b648 (このIDを非表示/違反報告)
りん - すごく面白いです!更新頑張ってください!! (2022年10月5日 23時) (レス) id: a9de40c3c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:びとうぃーん。 x他1人 | 作成日時:2022年9月24日 16時

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