【ハイキュー!!】稲荷崎の北さん、音駒の南さん。

真っ赤な真実 ページ19

○




「「「「はぁー。」」」」



いや、本人出てくるとは思わないだろ。なーんてみんな安堵して自然とため息が出てしまう。




「ほんま、この世の終わりか思たで。」




なんてサムがあたかも俺が悪いかのように話を振る。





そして銀が鋭い指摘をする





「そういや南さん、ついさっき‘’信介”言わんかったか？」






そう言われて慌ててあの時を掘り返してみると確かに言ってる。





「「ほんまやー！」」





なんてサムと声が重なってしまう始末。





「よく気づいたね。確かに」




と角名も銀を褒めていた。




「っちゅーことはほぼ確定に北さんの彼女は南さんで決定やな！」




とキリッとキメるとサムが「おまえ、ほとんど何もしとらんやろ」と頭を叩いてきた。




「どうしたん？なんや2年盛り上がっとるなぁ。」





なんて声をかけてきたのは赤木さん。最近の3年生は足音を消して来るのが趣味なのだろうかと疑ってしまう。




「わぁ！びっくりした……」




なんて大声を上げてしまう。





「あっ、流石に赤木さんなら言うてもええよな。






ついさっきこれ置いてくれた音駒の人が北さんの彼女さんじゃないかって話で……」





と銀が経緯を赤木さんに話す。






「ホンマやなぁ。






言われてみれば信介の気もすこし良かったしなぁ。






ありがとうな。話してくれて」




と笑顔で去ろうとする赤木さんに俺は「あっ、このことは北さんには……」と釘を刺そうとすると「わーってるよ。」





とだけ返ってきた。

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