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少女は目を開けた
そして驚いた。世界の外の美しさに。
澄切った空と其れを映す凪いだ湖。
ふと声をかけられ少女は振り向いた。
何故ならその声に聞き覚えがあったから。
其処には声の主。一人の男性が安楽椅子に座わり詩集を読んでいた。
「よく来てくれた」
男性は少女の方を見て目を細めた。
少女は男性に会釈をし名を名乗る
「扶けてくれて有り難う
私はAって云います。」
男性は微笑み、詩集を閉じた
「私の名は零。宜しく」
お互いの名を紹介ところで、
本題の話に入る。零がパンッと手を叩くとAの前に淡く光る結晶が現れた。
「零さん、これは?」
「今からAが行く別世界を覗くための結晶だ。」
別世界の説明をする。そのために零はAを世界の外に連れてきた。
「…行って如何なるんですか？」
興味の無さそうな声を出し、結晶をツンツンと触るA。
零は、否定も肯定もせず結晶の中に映る世界の説明を始めた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「片仮名表記でヨコハマ
それに異能力と文豪の名を持つ者。」
説明を一通り聞いて、前に居た世界と異なる部分を頭の中で整理していくA。
その様子を見守っている零。
「行く気になったか？」
そうAに聞いた零だが、急かす意志のない声での質問だった。
それに対しAは、あぁ〜…と気の抜けた声を出したあと
「私が行っていいのかな…」
と自信なさげに応える。
零は「私はお前を否定しない」と優しく告げた。
「…」
Aは不思議そうな顔をして零を見つめていた。暫くしてから
「一寸だけ、見てみたいです」
と呟いた。零は分かったと頷くと指を弾く
Aの体が天色の光に包まれる。
「行って来いA」
零は優雅に手を振りながらAを送り出した。
優しそうに笑う零の姿が見えなくなった変わりに、Aの視界に広がったのは
逆さまになった空だった。
「あ、座標間違えた。」と零の声。
Aは大きく息を吸い込んで、青空のように澄み切った声で叫んだ。
「零さんの莫迦ァ!!!」
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御影(プロフ) - 綾田さん» コメントありがとうございます！ (2023年1月10日 7時) (
レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
綾田 - 夢主がめっちゃかわいいっ！？です。どんな子なのかな？と読み進めてたら、好みドンピシャで……マジかわいいです。ありがとうございます。 (2023年1月9日 21時) (レス) @page13 id: 9d196278d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2022年5月29日 22時
