30: ページ32
突然泣き出したAにギョッとした森と尾崎。
Aはフッと
「待ちなさい」
森に呼び止められようがAは扉に向かって歩くのを止めない。
「待つのじゃA」
尾崎がAの首元に銀の光を放つ刀を突きつける。それでも歩みを止めないA。首の薄皮が切れてツゥーと血が出ていた。
「ループタイが汚れる」
ループタイをシュルンと取ると、外套の内ポケットに仕舞い込むA。首から出ている血を手の平で拭い無意識に唇が不気味な弧を描く。
「これで死ねない薄皮切れただけじゃ、
失血量が足らないですよ…」
扉に手をかけて出ていく直前、Aはクルッと振り返り森と尾崎に云った。
「あぁ…買い物袋と携帯返して下さい」
「…良いよ」
これ以上の話し合い話し合いは出来ないと判断した森は黒服に指示を出し、Aの荷物を返す。
Aは森と尾崎に頭を下げると、音もなく静かに扉の外へ出ていった。
扉の外に居た黒蜥蜴に仄暗い視線を送るA。
でも直ぐに興味なさげに視線を外して廊下を歩いていく。
「いた…Aちゃん」
俯いて歩いていると聞き覚えのある声に驚いて顔をゆっくりと上げるA。
そこには…ニッコリと笑った太宰が立っていた
「何で…此処に、」
「敦君とAちゃんに懸賞金をかけた
組織を調べるためにね」
「…懸賞？」
「あれ、知らなかった?
敦君には七十億。君には百億の懸賞金がかけられているんだ、今からそれを調べるために資料室にね」
「だから首領殿は私にポートマフィア
に入れって云ってきたんだ…」
一瞬だけ太宰が怖い真顔になった。
すると太宰がAの血の出ている首に優しくハンカチを中てる
「駄目じゃないか女の子が生傷増やしちゃ」
──────────────────
太宰は素早い手付きでパスワードを解くとAと一緒に資料室で懸賞金をかけた組織を調べていた。
｢此奴等は……!?｣
太宰が資料をAに見せた。
「北米異能集団──
────────────────
辺りはすっかり夕方
太宰と分かれたAは探偵社に走って向かう
Aを心配していた社員。
特に国木田と与謝野にこっ酷く叱られた。
自宅に戻ったA。携帯を手に取った途端
零からの着信
❲この阿呆が!!!❳
❲も…申し訳ございません!!!❳
国木田、与謝野、零
合計３時間の説教をされたA。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキー食べ物or飲み物
抹茶ラテ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
御影(プロフ) - 綾田さん» コメントありがとうございます！ (2023年1月10日 7時) (
レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
綾田 - 夢主がめっちゃかわいいっ！？です。どんな子なのかな？と読み進めてたら、好みドンピシャで……マジかわいいです。ありがとうございます。 (2023年1月9日 21時) (レス) @page13 id: 9d196278d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：御影 | 作成日時：2022年5月29日 22時
