塩が好きな砂糖の僕達 7

281 ページ37

A目線





家に帰ってから



ジミンさんの様子がおかしい




死んだ魚の目してる





「ジミンさん、まだ体調よくないの？」


ジミン「へっ？！なんで？！」


「だってずっとぼーっとしてるから」


ジミン「大丈夫だよ？何にもないから…」


「…」






ジミンさんの"大丈夫"は




大丈夫じゃない




「あなたの大丈夫は大丈夫ではないから」


ジミン「…大丈夫だから。今日は寝る」






寝室に入っていくジミンさん





「私なんか怒らせるような事言った？」





少し怒ってるみたいだった




この前の事？




ジョングクさんの香水の匂いがした事


もしかしてまだ気にしてる？




うーん





分からないから考えるのやめよう





時間が経てばいつも通りになるでしょう






「チョコちゃん達いないから暇だなぁ」








テーブルに散らかった雑誌を片付けていると




背中に温もり





離れたりくっついたり






「寝るんじゃなかったの？」


ジミン「やっぱりAが隣にいないと寝れない」


「苦しいです」


ジミン「A」


「なんですか？」



ジミン「こっち向いて」





私が向く前にほぼ強引にジミンさんと向かい合わせにされ




強く抱きしめられた




「だから苦しいです」


ジミン「好きだよ」


「愛してるじゃないんですか？」


ジミン「愛してるよ…(笑)」


「わたしもです。愛してます」


ジミン「実はね…ジョングギに…言われたんだ」







ジミンさんは今日あった事を事細かく話した






「なるほど」


ジミン「ジョングギを信用してないとかじゃないけど…何するか分からないし…不安で」


「だったら最初からそう言えばいいじゃない。馬鹿ですか？貴方はいつになったら私を信じてくれるんですか？私は貴方以外ありえないと言っているのに。」


ジミン「ごめんなさい…」


「こんなんじゃ今までと変わりませんよ」


ジミン「Aは分かってる？自分の綺麗さ」


「綺麗さ？(笑)私が綺麗？(笑)」


ジミン「モデルしてた時に結構ファン付いちゃってさぁ…」


「そんなん言ったら私のファンより、あなたが多いじゃないですか」


ジミン「そうだけど、」


「私が1番嫉妬してると思います」





私だって人間だし



"一応"女ですから

282→←280

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す