検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:3,196 hit

ページ31

.








「アイリーン様こんにちは!久しぶりにお会いできて嬉しいです!

 相変わらずおキレイですね、今度是非!お化粧の仕方を教えていただきたいわ!」







アイリーンも負けじと笑顔で返す。






「あらリリア様ごきげんよう。

 『親しい間柄でもない限り伝言・質問以外声をかけるのは身分が上の者から

 という淑女のルール。

 散々、お教えしましたのにすっかりお忘れですの?

 相変わらず頭の中がスッキリサッパリなさってて羨ましいわ。」










2人の間にバチバチッ、と見えない電流が走る。









マークスとセドリックは状況を察せていないが、クロードは『通常運転』と心の中で思っていた。










「それにしても、魔物たちを一掃?耳を疑いましたわ、

 魔物を殺めることは不戦条約で禁止をされておりますのに。

 まったく頭も口も軽い方々ですわね、

 内密になさるのは聖剣の乙女のことではなく魔物の一掃のことでは?」









「せ、聖剣を見て魔物が逃げ出しただけだ! かすり傷一つリリアは負わせていない!」







「まあ、それはよかった。ね、クロード様」

 







ぽんとクロードの握り拳に手を置く。







それでやっと、足下に渦巻く冷気が止まった。











「で、なんのお話でしたかしら?キース様が魔物の密売をしているとかなんとか?」









「そ、そうだ」












「はあ、馬鹿らしい。お引き取りくださいな」







「そんな...!魔物が可哀想じゃないですか!」












「_____魔物の売買は犯罪でも何でもなくってよ?」

 
 





 



目の光落としたアイリーンに、リリアが目を丸くした。







「えっ...うそ..」








セドリックやマークスですらぽかんとしているのだから始末に負えない。








「禁じられているのは魔物を傷つけることですわ、魔物の売買は禁じられていません。

 倫理観レベルの接度のお話です。条約をきちんとお読みになった?

そもそも魔物を売買していたとしてなんの罪に問うおつもりでしたの?」







・→←第十幕



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:悪役令嬢 , 転生 , 悪ラス
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雑草のかきあげ | 作者ホームページ:無いです  
作成日時:2021年11月14日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。