【銀魂】Sleeping PrincessⅡ (ページ35)

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第七十九訓ページ35

「おいゴラァア！いつまで内輪揉めしてんだ！俺たちの存在忘れてんじゃねェぞ！！」

「『あ、すんません』」

ギャーギャー言い合っている間、大人しく待っててくれた攘夷志士たち

とても良心的だ、実は良い人たちなのではないだろうか

「おい、この変態女よく見たら柊じゃね？」

「マジだ、真選組神速の柊Aだぞ」

＿丁度いい、まとめて殺って真選組の戦力潰しちまえ！

『誰が変態女だゴラァアア！』

ドゴォッ

Aを変態女と言った男がギュルギュル回転しながら吹っ飛び壁にめり込んだ

突き出されたAの拳からはプシュゥと煙が上がっている

「何でィ得物必要ねェじゃん、神速の柊サン」

『うるっさい！誰だ、んな恥ずかしい二つ名つけやがった奴！！』

言い合いながら攘夷志士たちを倒していく二人

『あァもう！この鎖外してよジャラジャラ鬱陶ｓ、ヌワァアアッ！？

沖田が徐に鎖を引っ張り、Aの身体が宙に浮く
そのまま逆ジャイアントスイングの如く回しながら攘夷志士を次々と薙ぎ倒していった

『グハッ』

攘夷志士諸共地面に叩きつけられ、何とか顔を上げれば黒い笑みを向ける沖田と目が合った

「中々使える得物だねィ、こりゃ」

『お、沖田…お前…』

人を人と思わないその所業…まさに悪魔の笑みである

いつの間に片付いたのか立っている攘夷志士はいなかった

味方(の筈)にやられて満身創痍の身体を起こし、応援の電話を掛ける

市民の誰かが既に連絡してくれていたみたいで、もうすぐ着くとのことだ

ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ

「どこ行くんでィ」

『…帰る』

無駄に疲れた、仕事の日より疲労する休みって何なんだ

到着した護送車に後を任せ、さっさと帰ろうと歩き出す

ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ

『……』

ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ

ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ

ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ