洋館2 (ページ43)

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ハチジュウサンページ43

相羽side

将ちゃん…

あれ飲んじゃったんだ…

心配で部屋を飛び出した

松元ちゃんと和にはあの人が説明してくれるだろうし

僕とあの人だけがあの飲み物事知ってるから

階段が見えてきてそこで下を見下ろすと

洋館の出口の所に人が集まっている

そこで将ちゃんが肩を押さえて座り込んでいるのが見えた

結構ここから距離があるのに鮮明に見える

これも吸血鬼の所為なのか…

急いでかけおりて向かった…

「将ちゃん!」

客の中を割り込んでいく

将「呼ばなくていいです！ｯ…」

何やら店員ともめていた

割って入り

その駆け込んで来てくれた店員を説得する

分かってくれたみたいで客と一緒に下がってくれた

「将ちゃん大丈夫？」

そう声をかけた

将「相羽ちゃん…」

一瞬将ちゃんの目が赤く光ったように見える

それと同時に

将ちゃんの口から出た言葉が恐ろしく響いた

「何いってるの？」

でもそれは一瞬だけだった

将「………はっ？相羽ちゃんごめんありがとう！」

すぐさまその輝きも消えていた

相「いつもの将ちゃんだ♪」

将ちゃんをぎゅっと抱き締める

将「バカ笑苦しいって笑」

「気分はどう？」

将「相羽ちゃんが来てくれたおかげかな楽になった笑」

確かに顔色も方も良くなっていた

「将ちゃんまたｷﾞｭ～～てしちゃうぞ♪♪」

将「やめてくれぃ～笑」

僕がこの皆の笑顔を守らなくちゃ…

そう改めて胸に強く誓った

将「…相羽ちゃん」

「ん♪?」

将「あまり…一人で抱えんなよ…」

その一言にふと目から暑いものが流れる

ごみでも入っちゃたのかな…

将「相羽ちゃんには俺達がついてるんだから」

相「しょおちゃ…」

想わず将ちゃんの胸に顔を埋めてしまった

将「ほ～ら笑無理してたんだろう？…泣きたい時があったら思いっきり泣けばいい…」

なにもかも溢れるようだった

将「一人で苦しんでる相羽ちゃんをみると…俺達はもっと苦しいんだ…だから」

哲「その苦しみ僕達にも分けてよ」

えっリーダー？

和「……将さんだけにかっこつけさせませんよ笑」

和?!

松「俺達にもっと頼ってよ相羽さん笑仲間だろうが！」

…み……ん………なぁ～～泣!!!!

将「ほらそんな所で座ってないで笑いくぞ」

手をさしのべる将ちゃんの手を固く握りしめた