ハチジュウニ ページ42
将side
うっ…
口に広がる生臭さ…
まさか血だったんだって
吸血鬼になってしまったらこんな味を幾度も味あわないといけないのか…
考えただけでもゾッとする
相羽ちゃんは強いよな…
俺無理だわ…
この洋館の出口前の広場に向かう
さっきのバイキング場が嘘のようになくなって
今は数少ない客がちらほらいるだけ
カウンターの方に行き外に出ていいのか一応きいてみる
そしたら「どうぞ！」と返ってきた
久しぶりの外だな
早く気張らしたい…
そう少しでかい扉のドアノブを開けようとした
直前だった
「ああっ!!!!…」
思わず声がでてしまった
首にいきなりの激痛…
あまりの痛さに膝から崩れ落ちてしまった
何だよ…この焼けるようなまさか
痛さの元を自分の手でたどる
ここだ…
それは昨夜噛まれたとこだった
ｯ…なんで？!訳わかんねぇヤバくっ!…イ意識が飛びそう…
いっそうそこを掻きむしりたい衝動にかられる
店「お客様!!大丈夫ですか?」
さっきの俺の声が聞こえたんだろ
それを合図に俺の回りに人が集まってくる…
店「救急車呼びましょうか!!!」
「呼ばなくていいです!!!ｯ…」
必死に答える
店「呼んできます!!」
が聞いてくれない…
すると
「将ちゃん!!!!!!」
馴染みの声が聞こえた
相羽ちゃん!？…
相「店員さんこの人は大丈夫です！」
店「しかし！…」
相「後ここに集まっている人達へ……みせもんじゃないですよ」
そう相羽ちゃんには似合わないどすの聞いた声が辺りに響くと
ひそひそいいながら客足が引いていった
店「分かりました何かすみませんでした…では」
そう店員もカウンターに戻っていった
相「大丈夫？将ちゃん？」
「相羽ちゃん…」
ありがとう…そう言おうと思っていた
「ナゼキサマガイキテイル?」
相「えっ?…将ちゃん!?」
俺は一体何を…
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作者名：赤龍 | 作成日時：2016年6月28日 0時
