ヨンジュウゴ ページ5
哲side
松「俺たちの部屋でいい？」
そう松元が言った
前方を和をおぶって走る松元に続きあの二つに枝分かれした右側の階段をかけ上がる
今何時くらいなんだろ
店の電気が全部消灯しているって事は
その時間帯を回ったのかな？…
あのトイレでの件
血染めのサラリーマン…
「しょおくん」
将「ん？」
「僕の頬さつねってくれない？」
将「えっなんで」
「いいから」
痛みが走る…
「もういいよありがと」
将「……どういうこと？」
「いや夢じゃないんだなっと思って」
将「“そういう事”ね」
「うん」
将「俺もつねって見よう」
「……どう？」
将「…いてぇ笑」
「はは笑」
笑ってるどころじゃ、ほんとはないんだけどね…
こうでもしないと自分が保てないんだ…
僕だけじゃなく皆もそうだと思う…
松「ここ」
一番奥の左側の扉の鍵を松元が開け入っていく
その後ろに続く…
僕たちの部屋と違って畳の間だった
まん中にちゃぶ台が一つ
その上に開封されているポッキー
そして赤いオチャとかかれたペットボトル
その下には二代の手持ち式のゲーム機が投げ出されていた
それも電源つけっぱなしで…
一つは華やかにゲーム画面が彩られ
もう１つはGAME OVER と暗い画面が写し出されている
どちらがどちらのゲーム機を使っていたか“すぐ分かった”
松「あれベッドあったけ？」
「ベッドあるの？」
松「よく奥まで見なかったからさぁ和をおろしてくる」
そのベッドがある小部屋に松元が入っていった
将「哲君僕もう大丈夫だからその畳の部屋でおろしてくれない？」
そう背中におぶっていた将君をちゃぶ台の所にゆっくりと下ろす
将「ありがと」
「いいよ…部屋の鍵しめてくるね」
とカチｬと鍵をしめた
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作者名：赤龍 | 作成日時：2016年6月28日 0時
