ナナジュウ ページ30
松元side
男1「…けさ…人が運ばれたってよ」
男2「…えっマジかよ…これで何度目だよ」
…風呂からの帰り道
ふとそのような会話が耳に入る
二人の30代後半ぐらいの男性が何やら話しをしていた
そこで足を止めた…
男1「その人貧血状態だったらしいぜ…後首筋に“不思議な穴が”」
男2「何か変な毒をもつ虫に刺されたんじゃねぇの」
男1「でも貧血状態までする毒虫なんている？!」
……貧血
……不思議な穴
吸血鬼に関連するワード…
「すいませ〜ん」
声をかけると驚いたような顔で二人こちらを振り向いた
「いきなりすいません」
男1「いえいえどうしたんですか？」
「僕そういった話に興味があるんですよ」
男2「そうなの!!」
「はい…昔から都市伝説みたいなの好きで」
…もちろん嘘である
「出来れば詳しく教えて下さい」
ただ…色々な情報をつかんでおきたい…
男2「いや俺ら時々ここに泊まりにくるんだよ」
男2「珍しいし風呂もいいし…なんか普通のホテルと違って…そこんとこはまっちゃってなぁ〜」
男2「後…美人な女性もいるし…なんて名前だっけかな？…さ？」
男1「沙羅(さら)ちゃんだっただろ！」
沙羅…あの吸血鬼の事を知る女性店員…
他メンは会ってるが
俺だけは会ってない…
「…さっきのその不思議な事件って何度も起きてるんですか？」
男1「あぁ…後神隠しも」
…神隠し…突然人が消えるってことだ
男1「おまえも気を付けろよ…知ってる事はこれくらいかな」
「あっそうですか…」
男2「もうこんな時間！朝飯いくぞ…」
男1「そうだった…じゃあな兄ちゃん」
そう二人はさっさと歩いていった
……神隠し
有力なてががりかもしれない
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作者名：赤龍 | 作成日時：2016年6月28日 0時
