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TH「いいじゃん教えろよー」
「やだ、テヒョンすぐバラしそうだし」
TH「は？おれ口硬いよ？ね、ジミナ」
JM「…」
「あの顔が物語ってるじゃん」
あの日以来
テヒョンにお気に入り認定されたらしいわたしは
何度も放課後に誘われた
最初は遊びのつもりかと思って断ってたけど、
毎回、ジミンも一緒にっていう条件付きで声をかけられてたから
ジミンくんがいるならいいか。と彼の誘いを受けた
さんにんでいるのは楽しい
さんにんでいる時話すのは、普通の高校生がするようなふつーの話
あそこのホットクが上手いだの
クセの強い先生の話だったり
学校行事の前後の少しふわふわした話とか
だけど、やっぱり一番盛り上がるのは
盛り上がるというか、笑えるのはテヒョンの恋話
今まではわたしとジミンは聞いてるだけだった
…のに。
TH「Aさー好きなひといるっしょ？」
さっきまでジミンの弟の部活の話をしてたのに、急に変わった話題
ジミンの顔に張り付く困惑
テヒョンはいつもこう
タイミングを見ない、
あまりその場の空気というものを感じないらしい
「いないよ」
言い切った。
好きなひとはいる、だけど彼らに初めて嘘をついた
TH「嘘だ、知ってるよ、顔が恋してんだもん」
なぜこういう時は鋭いんだろう
ジミンはどういう顔をすればいいかわからないのか、変な顔をしていた
そこから始まったテヒョンの詮索
言うつもりなんかさらさら無かった
だってふたりに言ったところでわたしにメリットはない
彼らがわたしの弱みを握ってほんの少しいいきぶんになるだけだ
ごめん、彼らじゃなくて、彼、だね。
だけど
押しに負けた
「…ミンユンギ」
JM「え？」
名前を言うだけでも顔が熱くなるのを感じた瞬間
先に反応したのは、テヒョンじゃなくてジミンだった
顔が広くて、膨大な情報網を持つテヒョンの顔には、はてなマークが浮かんでるのに
ジミンは、あー。という顔をしてた
「ジミン、知り合い？」
JM「知り合いっていうか、委員会が同じだけ」
TH「え、だれ？」
「先輩だよ、もういいよこの話」
氷が溶けて甘さが薄くなったレモネードを流し込んで、目の前のポテトに手を伸ばす
TH「そんなに食べたら太るよ？」
「うるさい」
まだ5本目だわ。
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ray(プロフ) - ぽんずさん» ありがとうございます！楽しんでくださる方がいて嬉しい限りです^ ^ (2020年9月12日 14時) (
レス) id: 6deec65d7c (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 言葉選びが素敵で、ストーリーも楽しみにしてます！ (2020年9月12日 2時) (レス) id: bbaf3f1256 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ray | 作成日時：2020年8月15日 20時
