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「…お誕生日おめでとう」
小さな声で、彼に言った
今日こころの中では数え切れないほど言った言葉を
そしたらテヒョンは、少し俯いてから
うん。と答えた
静かだった、すごく
自分の心臓の音が聞こえてたらどうしよう、と心配になるくらい
TH「…ね、」
慣れないこの雰囲気に、暗い夜の空気に飲まれてしまいそうになったとき
テヒョンが口を開いた
「…ん？」
TH「誕生日だし、おれの話きいて」
「うん？」
話きいてって意味がよくわからなくて、変な返事をしたわたしに
彼は未だ下を向いたまま、深く息を吐いた
変だ、今日のテヒョン
いや、いつもちょっと可笑しなところがあるけど、今日は特に
TH「おれね、気になってる子がいるって言ったじゃん？」
彼が目元を隠すように、前髪を触った
「うん」
心臓のリズムが加速して、彼の言葉から正確な意味を取り出すので必死だった
TH「その子がさ…」
彼の声が、いつもより遅く聞こえた
テヒョンってこんなにゆっくり話す人だったっけって
TH「今、目の前にいるって言ったら、」
さすがに、彼の方を向いた
�牾某喚瓩某┐譴燭�ら。
TH「…どうする？」
テヒョンがゆっくり目線を上げて
不安とか心配の色が強い、だけど少しの期待を含んだような表情で、わたしを捉える
どうする？って、どう答えるのが正解なのか考えた
イエスかノーで答えられる質問じゃなかったのは、ちゃんとわたしの気持ちを聞くためだったのかな
きっと数十秒やそこらの話
だけどひどくゆっくりだった
「…どういう、いみ？」
わかってたよ、ずるいって
だけどあまりにも頭が働かなかった
寒さからか緊張からか声が掠れた
目線を外して、意味もなくテヒョンのためにつけたピアスを触った
その瞬間、テヒョンの肩がわたしに触れた
距離感ばぐってる。とおもった時には
彼のブラウンの髪が目に映って
ふに、と久しぶりの感覚に、身体が一瞬で熱を帯びた
なにが起こったのかその瞬間にはわからなくて
�爛�スされた�瓩箸呂辰�り頭で考えたのは
TH「…こういう意味」
と、テヒョンが呟いたあとだった
まだ彼の唇の感覚が消えなくて
言いたいことも聞きたいこともたくさんあるのに。
�爐錣燭靴皚瓩氾舛┐譴弌�彼はどんな反応をするんだろう
そう思いながら
何故かオッパと別れた日のことを頭の隅で考えてた
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ray(プロフ) - ぽんずさん» ありがとうございます！楽しんでくださる方がいて嬉しい限りです^ ^ (2020年9月12日 14時) (
レス) id: 6deec65d7c (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 言葉選びが素敵で、ストーリーも楽しみにしてます！ (2020年9月12日 2時) (レス) id: bbaf3f1256 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ray | 作成日時：2020年8月15日 20時
