chapter9 ページ31
12月30日
テヒョンの誕生日
さんにんで集まってお祝い
…なんてわけにはいかず、ジミンが年末のお勉強会に参加するから当日はダメって
2日前に学校で軽くお祝いした
�爐�誕生日おめでとう��
かれこれカトクにそう打ち込んで送れずにだらだらと夕方になった
なんでよ
ただのともだちなのに何をそんな考えてんの
どう思われたっていいじゃん。
ともだち以上でも以下でもないんだから
そう思って、送信ボタンを押そうとした瞬間
《今日、会える？》
わたしよりも先に向こうから届いた吹き出し
嬉しいっていう気持ちを隠すのは難しい
今日はジミナがいない、ふたりだけっていう数時間後の未来を想像してにやけた
《うん》
そう送れば
《8時くらいに家行く》
って
頭の中に、一瞬だけ、あぶない。と危険信号が出た
いくらテヒョンでも、男の人とその時間にふたりなんて、どうなったっておかしくない
それはテヒョンから一番教えてもらったこと
だけど
�牴颪い燭き瓩箸いΦせ�ちが勝った
時間が経つのが遅くて
服もメイクも考えに考えて、久しぶりに自分に好意を持ってもらうためのお洒落をした
「おれ、さりげない匂いの子がすきなんだよね」
「揺れるピアスはきゅんとくる」
テヒョンが言ってた好きなタイプを思い出して
ばかじゃないの、ってくらい気合いを入れた
19:45
何度目かわからない鏡の中の自分と目を合わせて
�狢臂翩廰瓩噺世な垢�せる
《ついた》
焦った。
だって約束より早いことなんて滅多にないから
しかも15分前
玄関を開ければ
制服じゃない、大人っぽい格好のテヒョン
そういえば私服のテヒョンはじめて見た
どっかのモデルさんみたい
自分に似合う服がわかってる
わたしと同じように、彼もわたしをじっと見てた
ぱちっと目があって、すぐに逸らしてしまって後悔した
これじゃ意識してますって言ってるようなもんじゃん
TH「行こう」
そう言われて、頷いて彼に着いていく
寒い冬の日
真っ暗な道を歩いた
流れる時間がゆっくりで、綺麗で、一瞬も逃したくなくて。
あの日
不確かな気持ちが、無責任な関係が、全部満たされることを願ってたのかな
わたしたちどこで踏み外した？
どこまで戻れば、綺麗な気持ちで向き合える？
�爐箸發世銑瓩世�
こころから言えなくなったのはいつからだったかな
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ray(プロフ) - ぽんずさん» ありがとうございます！楽しんでくださる方がいて嬉しい限りです^ ^ (2020年9月12日 14時) (
レス) id: 6deec65d7c (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 言葉選びが素敵で、ストーリーも楽しみにしてます！ (2020年9月12日 2時) (レス) id: bbaf3f1256 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ray | 作成日時：2020年8月15日 20時
