. TH ページ27
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TH「だから、そういうんじゃねーって」
「最近冷たかったのもそれと関係あるんでしょ⁉」
TH「はあ？なんでそうなんの」
Aとの待ち合わせの時間はとっくに過ぎた
目の前にはブチ切れ中の彼女
原因は、おれ
すっかり忘れてた記念日
すごくいい彼女だったから。
大抵の子は、言ってくる
��Aちゃんと会わないで�瓩辰董�
ああ、うん、まあ出来るだけね。って適当に流すけど
あの子は言わなかった
さんにんで遊ぶから今日はごめんね、と言えば
わかった、とそれ以上は何も言わないような子だった
HRが終わって、ジミナにバレないように急ぎ足で靴箱に向かってた時
「テヒョンア」
と呼ばれた声に、胸が騒ついた
くるりと振り返れば、1週間ぶりくらいに見る彼女の姿
TH「…お、どした？」
「どした？じゃないよ、今日記念日だよ？」
そう言われた瞬間、やっちまった。と思ったけど
そのまま靴箱の靴を床に投げた
TH「ごめん、今日Aと予定あってさ、今度埋め合わせするから」
ごめんねって軽く手を振ろうとしたけど
「…意味わかんない」
って、今にも泣きそうな顔で、おれを見る彼女に
さすがに置いていくほど、おれも冷たいやつじゃないから、宥めようと近づいたら
ぎゅっとリュックの紐を引っ張られた
その小さな手に、綺麗に巻かれた髪に、罪悪感が増した
おれに会うから、なんて一切考えずに、なんの準備もしてないだろうAの姿が頭をよぎった
携帯の時刻を確認して焦って
TH「ジミナの誕生日プレゼント買いに行くの。そんだけだから」
ちゃんとした理由でしょ？って彼女に説明して
うんって頷いてくれるかと思った
「…それでも2人は2人でしょ」
TH「まあ、そうだけど、買い物行くだけだし」
「記念日も忘れて、その上彼女のことも放置して？」
そう責め立てられるように言われて、頭が痛くて
おれが100%悪いのはわかってるけど、あの日のおれは丸く収められるほどの余裕が無かった
TH「今度行くって言ってんじゃん」
「今度って何？記念日は今日なんだよ？」
TH「だから…」
「テヒョンにとっては、Aちゃんが私より優先したい相手ってことでしょ」
そう言った彼女の目から涙が落ちて
「なにが友達？彼女よりも大事に思ってる存在なんてどう考えても友達以上じゃん」
彼女のその言葉は、おれの胸に深く響いた
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ray(プロフ) - ぽんずさん» ありがとうございます！楽しんでくださる方がいて嬉しい限りです^ ^ (2020年9月12日 14時) (
レス) id: 6deec65d7c (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 言葉選びが素敵で、ストーリーも楽しみにしてます！ (2020年9月12日 2時) (レス) id: bbaf3f1256 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ray | 作成日時：2020年8月15日 20時
