chapter5 ページ15
まだまだ寒さの残る中
ユンギオッパが卒業した
��1年後、ソウルで一緒に暮らそう��
そんな口約束を残して
彼は音楽で自分を試したいと、ソウルに行くことを決めた
大好きなひとと離れて暮らすのは、あの頃のわたしには世界から色が消えたみたいに味気なくて
会いたい会いたいと自分がわがままになるのが嫌になった。
だけど、そんなことを考えたところで、時間はわたしを待ってはくれないし
心配しなくてもオッパのいない新学期はやってきた
クラスは、ジミンと同じだった
オッパとの時間がなくなった分、ジミンと、それについてくるテヒョンと、またさんにんでいることが増えた
TH「もう3年生かあー最後の夏、さんにんで海でも行く？」
JM「いいn…」
「やだ」
TH「別におまえの体なんか見ないよ？」
「なに？見たいって？」
今日も学校帰りに、行きつけのカフェで時間を潰す
赤く染まったベリーソーダ
あんまり飲んだ覚えはないけど、どこか懐かしい気持ちになった
ユンギオッパはいまどこで誰を見てるのかな
昨日も話したような軽い話題に相槌を打ちながら
頭のなかにはソーダの炭酸みたいに浮かんでは消える悩みたち
もともとまめに連絡を取るタイプじゃないオッパは、遠距離になってもその頻度は大して変わらなかった
会いたい、とか
電話したい、とか
そうやって甘えることが出来るのはわかってる
だけど、重荷になるのがこわかったの
オッパはもう高校生じゃない
おとななんだから、夢があるんだから
わたしが邪魔しちゃだめ。
そう、あの頃のわたしは素直になるのをこわがって
いつもいつも自分の気持ちを押さえつけてた
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ray(プロフ) - ぽんずさん» ありがとうございます！楽しんでくださる方がいて嬉しい限りです^ ^ (2020年9月12日 14時) (
レス) id: 6deec65d7c (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 言葉選びが素敵で、ストーリーも楽しみにしてます！ (2020年9月12日 2時) (レス) id: bbaf3f1256 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ray | 作成日時：2020年8月15日 20時
