柱は私の虜

戦い(3) ページ30

アァくっそ。ここはどこなんだよォ。

つか、なんで俺は落ちてんだよ。さっきまでA達といたはずだろ。

俺はそんな事を思いつつ上手い事地面に着地した。

不「ﾁｯAはどこだ」

そう1人で呟いたが誰かが俺の声に反応した。

時「あ！不死川さん！」

不「？アァ、時透かァ。お前も落ちたのか？」

時「いや、僕だけじゃなく他の皆も落ちてたよ。Aもね」

不「！！」

Aも落ちただとォ！？あいつは無事なのか？

不「おィ、Aは無事なんだろうなァ？」

時「それは僕も分からない。だけどAと同じ穴に冨岡さんと煉獄さんと炭治郎が落ちてたから多分大丈夫だと思う」

不「･･････そうカィ」

冨岡と煉獄がついてるなら大丈夫かもなァ。

冨岡。煉獄。絶対Aを守ってくれよォ。

そう願った時目の前に上弦と思わしき鬼が降りてきた。

時･不「！！」

？「･･･ほう。貴様らは鬼狩りか･･･」

俺はその鬼の顔を見て一瞬でわかった。こいつは上弦の壱だ。

不「そうだぜェ。かなをぶっ殺しに来たんだよォ」

？「･･･かな様を･･･悪いが彼女の元には行かせん･･･」

なんなんだ。一体かなは何者なんだよォ。

時「お前、キモイね。名前とかあんの？」

急に毒舌になる時透。なんか年下なのに時々こいつが恐ろしく見える。

？「･･･私の名前は･･･黒死牟･･･」

不「ハッ気持ちわりぃ名前だなァ」

黒「･･･うむ･･･やはり･･･そうか･･･」

このクソ鬼は時透をガン見しながらつぶやく。

時「なに」

黒「お前･･･名は･･･なんという･･･」

時「！･･･時透･･･無一郎」

黒「そうか･･･絶えたのだな。継国の名は･･･」

時「･･･継国？誰の事だ」

黒「私が人間だった頃の名前が･･･継国巌勝･･･お前は･･･私が･･･継国家に残してきた･･･子供の･･･末裔･･･つまりは･･･私の子孫だ･･･」

不･時「！？」

時透が始まりの呼吸の剣士の子孫だとォ！？･･････成程なァ。始まりの呼吸の剣士の子孫なら2ヶ月で柱になるわなァ。

時「(落ち着け･･･ｽｩ)」

黒「(一瞬で自分自信を落ち着かせた･･･)無一郎、たとえ名は途絶えようとも･･･私の細胞は増えて残っていた」

時「おちょくってんのかな？もし仮に末裔であったとしても何百年も経ってたらお前の血も細胞も俺の中には一欠片も残ってないよ」

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