柱は私の虜

想い(2) ページ25

不死川side

Aは泣きながら叫び続ける。

『来ないで！』

そしてまた俺の腕を斬った。何がこいつをここまで変えてしまったのか。

それはかなだ。かなさえいなかったらAはこんな事にはなってなかったはずだ。

『私は皆が嫌い！！不死川さん！貴方のことも嫌っ･･････！！』

Aが言葉を最後まで言う前に俺はAの口を口で塞いだ。

『っ、！！？』

全員「！？！？」

不「言わせねぇよ」

『っ、ぷはぁ、も、もっかいしたら今度はたたっ斬るよ』ｼﾞｬｷ

不「斬れよ。それでお前が落ち着くなら斬れ」ｷﾞｭｯ

『！』

不「俺はどんなお前でも好きなんだよォ。口の悪いAも可愛いAも馬鹿なAも」

『っ、』ﾎﾟﾛｯ

不「俺はずっとAが好きで好きでたまらなかった。いつか必ずお前を貰いたいとずっと前から思ってた」

俺の言葉に涙をさらに浮かべるA。俺はそんなAの涙を拭きながら続ける。

不「俺はAが好きだ。だからお前は必ず俺が守ってかなを殺る。そして全てが終わったら俺の嫁になってくれるかァ？」

『！！！』

不「いや、なってくれるか？じゃねぇ。なれ」

『っ、！！』

俺がそう言い切るとAは刀から手を離し思いっきり俺に抱きついてきた。

『っ、ごめんなさいごめんなさい！本当はみんなのこと嫌いじゃない！』ｷﾞｭｯ

不「んなこたぁわかってんだよ」

『でも･･･何故か気持ちを落ち着かせることが出来なくて･･･。ほんとにごめんなさい』

そう言ってAは俺の胸元に顔を埋めた。

不「大丈夫だァ。いつものAに戻ってくりゃそれでいいんだ」

『･･････。うんっ』ﾆｺｯ

全員「」ﾎｯ

胡「Aも落ち着いたようですしまた作戦会議しますか」ﾆｺｯ

甘「そうね！」

時「早くかな倒して皆で宴」

煉「おぉ！それはいいな！」

Aside

ほんとにごめんなさい。どうしても気持ちを抑えられなくて皆に酷いことを言ってしまった。

それに大好きな人を傷つけてしまった。

それなのに皆は何も言わない。不死川さんも気にすんなって言うだけ。そして、まるで何事もなかったかのように会議を続ける。

なんで私はいつもいつも失敗してしまうんだろう。仲間がいるんだからもっと頼らないと。

次はもう間違えないようにする。判断を間違えちゃいけない。

そう思った。

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