【APH】うたたね

▼二十四話 ページ25

今日も、呻き声に満たされた病院の受付で、怪我人死人の記録をとる。

なんかもう最近慣れてきたわ、ここ。
こんなとこに慣れてしもた自分が怖い。


「A。少し話があるのですが。」
「あっ…日帝さん！では、許可を取ってきます、少し待ってください」
記録係の席を立つときは、上司(看護婦さん)の許可がいる。

だけど、
「その必要はありません。私が事前に伝えておきました。」

日帝さんが取っといてくれたみたいやで、そのまま日帝さんについてった。


日帝さんの部屋みたいなとこに連れていかれた。

日帝さんは、いつも通りの無表情。
やけどなんか嫌な予感しかせん。

「貴方のお母様から手紙が来ました。」
日帝さんが唐突に口を開いた。

「その手紙に、貴方のお母様が病にかかってしまったと書いてありました。もう長くは生きられないそうです。」

それを聞いたときの私の気持ちは、何故か冷静やった。

めっちゃショックで、ショック過ぎて感覚が麻痺しとったんかも知らへんけど。

日帝さんは言葉を続ける。
「なので、床につく前に娘の晴れ姿が見たいとのことです。というわけで、私もお母様の気持ちは尊重したいので、貴方、結婚する気はありませんか？」

母さんの願いなら、いいかなって思った。
結婚出来るっていうのは、女の憧れやし…

「母さんが望むなら、したいです」

「そうですか。では相手は適当に選りすぐりの兵士を何人か探しますので、好きな方を選びなさい。話は以上です。職場に戻りなさい。」


昔から、結婚には憧れとった。
でも、いざするとなるとやっぱ不安でもある。

けど、まあ、母さんのためなら…
頑張るかな。


〜〜〜〜〜〜
Aさんの旦那さんはヘタキャラにする予定はないです。
予定としては旦那さんは名前も出てこないかな…
出すとしたら田中か山田か渡辺です((

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