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▼ ページ25
『ーーー秀一さんの時間がある時で良いから、時々勉強を見てくれると嬉しいなぁ.....なんて。』
じっと彼を見つめれば、一瞬固まり、フッと笑われた。
「ーーー俺の指導は厳しいぞ?」
『ーーーの、望むところ!!』
「指導料も安くはない」
『わ、私、結構稼いでるもん!』
「金じゃない−−−−」
そう言って彼は視線をバイオリンケースに移した。
『ーーーバイオリン?』
「一回の授業毎に一曲何か弾いてくれないか?」
思わず首を傾げる。そんなもので良いのだろうか?
「なに、日本で注目されている若きバイオリニストのリサイタルを独占できるんだ。これ以上ない程の贅沢だと思わんか?」
彼の言葉に顔を赤らめる。
秀一さんの言い回しはズルい。そう思いながら私は残りの料理を平らげた。
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