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「どーネ、驚いたアル?」
「なんでそんなに神楽ちゃんがいばってるのさ……でも…Aちゃん似合ってるよ!」
僕がそう言うとAちゃんは、無表情で手にしていた丸めた冊子で僕の頭を叩いた。
「なんだ、なんだー?新八のありきたりな言葉じゃ満足しねェってか?ずいぶんとオマセなこった!…よッ!」
銀さんはそう言うと、彼女を抱き上げる。そしてAちゃんの目を見て一言。
「おいおい、随分とまぁおめかしして。可愛いじゃねぇの、お嬢さん。」
どうだ!と言わんばかりの自信満々の銀さんの頭にも冊子が降りてきた。
「Aちゃん照れてるのよ!本当に可愛いわ。」
それを聞いたAちゃんは、銀さんから降りると、姉上を無表情で叩く。
「本当に可愛いアル!世の男を手玉にとれるヨ。」
無表情で次は神楽ちゃんを叩くAちゃん。
「いやいや、やっぱアレだなぁー、もうどの星の姫にも負けない可愛さだ。うん。」
するとすかさず褒めまくる銀さんにAちゃんは無表情・無言を貫き通したまま叩いた。照れているAちゃんで遊ぶのが楽しくなってしまったらしい。僕はため息をつきながらも、微笑ましいその光景に笑みが零れた。
「そういえばAがずっと持ってる冊子はなんなんだ?」
銀さんがずいっとAちゃんに近づく。
「それが…今度CMに出るんですって。だから、その台本らしいわ。」
「は?」
「ってか、Aちゃんってちゃんと話せるんですか?僕、多くても三語程度の単語しかしゃべったの見たことないんですけど…」
「「「………」」」
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