▼ ページ15
「んなこと知るか。」
突然の声に、僕はもちろん土方さん、沖田さん、原田さんも一斉に振り返った。そこにはベッドから起き上がって、着物を着、木刀を腰に挿している銀さんの姿。
「銀さん!!」
「……旦那……」
「…………」
「おいおい、テメェーらウッセェーんだよ。さっきからごちゃごちゃごちゃごちゃ。煩くてゆっくり寝てやしねェー。ここは病院だっつーの。」
銀さんはゆっくりと歩きながら、僕らに近づく。その瞬間、沖田さんも原田さんも塞いでたドアの前から避けた。銀さんはそのままドアに手をかける。
「オイ、万事屋。テメェーどこ行くつもりだ?つーか、テメェーらもそう安々とどくんじゃねェーよ!!切腹されてェーのか、あ?」
土方さんの怒鳴り声に、原田さんはバツの悪そうな顔をしていたが、沖田さんはあっけらかんとしていた。
「…決まってんだろ。Aを助けに行く。」
「馬鹿か?その傷で戦えると思ってんのか?今度こそ死ぬぞ。」
「馬鹿なのはテメェーだろバカ。」
「あんだとコラ。怪我人は大人しく寝てろってんだよ。Aは、テメェーらじゃ手におえねぇガキだ。」
「手におえねェー?ガキは皆そんなもんだろ。みんなギャーギャー泣いて喚いて、その挙げ句に周りを困らせて成長していくもんだろーが。つーか、そういうテメーこそガキの頃は案外泣き虫だったんじゃねーの?この鼻垂れ小僧。」
「なッ!ちげーよ!そういうテメーだって」
「Aの素性なんて、知ったところで何も変わんねェーよ。お前らに何と言われようが関係ねェ……あいつは俺が守る。」
「……」
「悪いな。将来有望なトラブルメーカーは俺らで回収させてもらうわ。」
「……言っとくが、俺らは一切テメーらに手を貸すつもりはねぇからな。責任はテメーでとれよ。」
「ったりめーだ。うちはうちで勝手にやらせてもらわ。」
「……銀さん。」
僕がそう言うと銀さんは振り返った。
106人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
早桃 - めっっっちゃ好きです、、、。これは神作品に出会ってしまったぞ!続きが気になりすぎますゥ゛ゥ゛ゥ゛! (2022年4月5日 23時) (レス) @page31 id: 636f4996a9 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - ナツメさん» よろしくです!! (2020年6月11日 7時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - printemps(プランタン)さん» プランタン様、コメントありがとうございます!更新を喜んでいただいて嬉しいです。今後ともよろしくお願いします!! (2020年6月11日 2時) (レス) id: a56d032004 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - わーい!更新されてら (2020年6月9日 9時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - 常夏さん» 常夏様、返信が遅くなり申し訳ありませんでした。コメント、ありがとうございます!!今回漸く更新しました。スローで申し訳ありませんが、頑張って今後も更新できればと思います^_^ (2020年6月9日 4時) (レス) id: a56d032004 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ