【idle talk】お星様20個記念！ ページ50
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お星様20個ありがとうございます！
今回はゆあん様から頂きましたリクエストで、まあほのぼの〜っと。
続編でもよろしくお願いいたします。リクエストも受け付けております！消化できるかわからないですけど！！
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《なにもなかった、もしもの話》
『お散歩、行きましょうか』
「ん〜…Aがそう言うなら行く…」
ならば仕方ない。とでも言いたげな表情のまま振り返った彼の手と私の手を繋いで外に出る。陽気な風に吹かれて、思わず歌を口ずさむ。いつしか二人で歌っていたその曲は、やがて二人の笑い声にかき消された。
『こんなところに公園あったのね！知らなかったわ』
「でも小さいな、その割にはきれい」
『ね！…あ、そこのベンチに座りましょ！お茶飲む？』
「うん」
水筒を探す。二つちゃんと持ってきてるから、見つかった一つを彼に渡す。
律儀にも私が飲み始めるまで待ってくれていた彼は、その間ずっと足元の石ころをコロコロ転がして待っていたようだ。その様子がどうしようもなく可愛らしくて、なんだか猫を連想してしまった。「あ」と不意に声を上げた彼を不思議に思い、振り返ってみる。「んっ」と彼が膝の上に乗せたのは白い猫。すぐ傍には黄色い蝶がとんでいて、この子は蝶を追いかけてきたんだねと笑う。
「毛並みきれい」
『本当、飼い猫かしら』
すん、とその猫のふわふわの背中に顔を寄せた彼は、3秒足らずで顔を上げて、盛大にくしゃみをした。びっくりした彼が思わず猫から手を離してしまって、その隙を縫って猫はからの腕から飛び出して行ってしまった。
『平気？ティッシュ必要かしら？』
「いや……なんか、猫の毛が鼻に入って…こう、むずずって」
『むずず』
その微妙な表現に思わず爆笑した私は、ベンチに座っていたにも関わらず、地面にしゃがみ込んだ。落ち着いて顔を上げて、初めて視界に入る。
『あ、たんぽぽ』
「たんぽぽって食えるんだってさ」
『さては私の小説読んだわね』
「ご名答〜」
思わぬ形で春の訪れを感じて、ふと青空を仰ぐ。いつのまにか彼の横にはさっきの白猫がいて、気持ちよさそうにすやすやと眠っている。この季節の昼時が一番、お昼寝に丁度いい。猫はやっぱりやるべきこと知ってるんだなあ、なんて感心しながら彼の手に私の手を重ねる。
「…なーに、甘えた？」
『そういう気分なの…だめかしら？』
「いーや、むしろ歓迎」
幸せそうに笑って、キス一つすら焦らして遊ぶ彼らをその猫は横目で見て、もう一度、幸せな眠りについた。
《閑話休題、もしもの話》
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ゆうな(プロフ) - 兎に苺大福さん» わああカットされた所とてつもなく気になる……！！！あんな漠然とした説明でビビッとくるの素晴らしいです笑はい！続編楽しみにしております！！ (2019年3月15日 22時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 兎に苺大福さん» むずず、可愛かったです笑筆早くないです！？びっくりしました！笑とても幸せになりました。こんな世界線があったらなあ。ifって最高ですね。ご不満一才御座いません！！ありがとうございます！！！ (2019年3月15日 21時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 兎に苺大福さん» 楽しみにしております！！リクエストですか…！私は夢主ちゃんと弔君がただほのぼのしてるお話が読みたいですね！こう、ベンチに座ってお話してるだとか、公園にいる猫と戯れてるだとか…！！…漠然とした説明ですみません汗 (2019年3月15日 19時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - とってもとっても尊いです……なんだか久し振りに胸が締め付けられるお話に出会えてとてもワクワクしております！！！とても好きです！！更新頑張ってくださいね！ (2019年3月14日 23時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - この作品最高です…！死柄木の小説が少なかったから…ありがとうございます！← (2019年1月13日 18時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬谷 | 作成日時：2019年1月5日 10時
