Her monologue ページ2
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気がつけば、私は彼に恋をしていたわ。
「今日からお前は…ン〜、俺の護衛にする！ああ、二人の時は敬語なんて使うなよ？然るべき立場の時はちゃんとするけど」
とっても勝手な人だったわ。最初は、そりゃもう耳と目を疑いまくったものよ！
「俺ずっと一人だったからさ、近くに人がいると楽しくなるんだよな。」
彼はずっと一人だった、孤独な人だった。
親の愛を純粋に受けとめて、そのまま大きくなってしまった人だった。
彼もまだ１９だったから、戴冠式がまだだっただけよ。まだ王子様。
「なあ、あれなんだ？あの降ってるやつ」
『わあ、彗星なのだわ！』
あれから私たちはずっと一緒にいた。暑い日も、寒い日も、星が降った日も。戦場でだって。
「A！！」
『私の手を取って！いきましょう！！』
ねえ、自覚と同時に散った恋ってしたことある？そりゃあ辛いわよ、だって相手は王子！報われたいだなんて考えちゃいけないのに。
「なあA、黙って聞いててくれよ」
「俺お前が好きだ」
嬉しくて嬉しくて堪らなかった。答えなんて１つしかない。分かってて聞いてくるんだから、狡くって意気地なし！なんて。
「…うん、ずっと愛してる。生まれ変わったって、きっと好きになる」
そして迎えた戴冠式、彼の誕生日の次の月だった。
『
なんて口の中で転がすように呟いたわ。
転孤くんの愛するこの国が、私の愛する人のいるこの国が、好きで好きで仕方なかったから。
ようやく彼と幸せになれると思った。でも事件が起きたのは、その日の夜だった。
『反乱？！だめ、貴方だけでも逃げて転孤くん』
「いやだ、俺の手を離さないで」
まさに四面楚歌、味方なんて一人もいない。もうだめだった、だからああ言ったのに。
『私が身代わりになれば、時間稼ぎくらいはできるわ！その間に逃げて。あそこの森に抜ければ、安全よ』
「嫌だ、まだ俺、お前に、お前に」
何であの時、貴方の手を離してしまったんだろう。どうせ死ぬのなら、と貴方は泣いたけれど。私はどうしても、貴方に幸せになって欲しかった。
『貴方のこと好きになれてしあわせだったわ』
その日はあまりに見事な流星群が訪れた。綺麗、なんて言葉じゃあ足りなくて、涙が溢れる。この国を恨んでなんかない、ただ……すこし言うならあの時の貴方を泣かせてしまった、私が憎いよ。
《her monologue…彼女の独白》
ああ、私の愛する人よ。どうか幸せに―――
my name is______→←know more me！
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ゆうな(プロフ) - 兎に苺大福さん» わああカットされた所とてつもなく気になる……！！！あんな漠然とした説明でビビッとくるの素晴らしいです笑はい！続編楽しみにしております！！ (2019年3月15日 22時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 兎に苺大福さん» むずず、可愛かったです笑筆早くないです！？びっくりしました！笑とても幸せになりました。こんな世界線があったらなあ。ifって最高ですね。ご不満一才御座いません！！ありがとうございます！！！ (2019年3月15日 21時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 兎に苺大福さん» 楽しみにしております！！リクエストですか…！私は夢主ちゃんと弔君がただほのぼのしてるお話が読みたいですね！こう、ベンチに座ってお話してるだとか、公園にいる猫と戯れてるだとか…！！…漠然とした説明ですみません汗 (2019年3月15日 19時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - とってもとっても尊いです……なんだか久し振りに胸が締め付けられるお話に出会えてとてもワクワクしております！！！とても好きです！！更新頑張ってくださいね！ (2019年3月14日 23時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - この作品最高です…！死柄木の小説が少なかったから…ありがとうございます！← (2019年1月13日 18時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬谷 | 作成日時：2019年1月5日 10時
