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『覚悟なさい、とぉっても熱いのだわ！』
爆豪を見つめて、不覚にもちょっと笑ってしまう。あいついつもより3割り増しで目つり上がってるよ！！！
会場の端っこに灯されている炎すら手繰り寄せて、頭上に小さな太陽のようなものを作り出す。
イメージしろ、真っ直ぐに。殺さない程度に、彼だけを見て。
一瞬の出来事だった。チカチカする光が目の前を覆ったかと思うと、投げ放った小さい太陽が、目の前の一切を溶かした。溶けたセメントがゴポゴポと音を立てて煮えていて、真っ赤などろりとした液体に早変わりしている。
「ッッッッ！！！」
避けてるやん(エセ大阪弁)
うわマジデスカ…と言わんばかりの観客、教師勢、プロヒーロー達！！
ああ、この顔が見られただけで大満足だ！と思って、思い切り笑ってやろうと息を吸う。咽せたのかどうなのかはよくわからないけど、それを皮切りに酷く咳き込む。口から吐き出した黒煙が、視界を遮る。
ミ《金烏さん！！大丈夫？！動けますか！》
ふる、ふる、と力なく首を振る。私の負けが、全世界に公言された。あーあ。
搬送用ロボットに支えられて舞台を降りたが、すれ違いざま見えた爆豪のアホヅラときたら！めっちゃ笑ってしまったのだが、それのせいで過呼吸になりかけた。殺す気か？
＊＊
side chenge.
＊＊＊
全力を出した途端、苦しそうに咳き込んで蹲ったきり動かない。真っ赤に上気した頰に、玉露のような汗が伝う。ミッドナイトの問いかけに、弱々しくかぶりを振ったあいつは、俺に負けた。
アイツのは凄まじかった、地上一切を溶かすかのようなあの熱さ。避けたからよかったものの、地面は煮えたぎり、セメントスが急いで立ち上げたセメントの分厚い壁を溶かし、競技場の壁を少し溶かした。エンデヴァーでもあれは無理だろう。
ミ《金烏さんの戦闘不能により、爆豪、勝利！！！》
《優勝者は…爆豪勝己ダァァァ！！》
ワンテンポ遅れて完成が沸き起こる。緊急搬出ロボが稼働している。そこでハッとして、俺は競技場を後にした。滲む悔しさを自覚したのは、彼奴の攻撃で少しだけ焦げた髪を見つけたときだった。
「…っクソが！！」
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冬谷(プロフ) - siriusuさん» こんばんわ！金烏ちゃんの口調について、皆様より度々ご指摘いただいておりましたので、説明させていただきました！よろしければシリーズ４作目、一番したのHOW SHE WAS MADE？をご覧ください♪ (2021年8月19日 23時) (
レス) id: a6a69d3325 (このIDを非表示/違反報告)
siriusu(プロフ) - 〜のだわじゃなくても〜だわ〜ですわでも話の流れで違いがわかると思いますよ！ (2021年8月19日 19時) (レス) id: 13d54f4ebe (このIDを非表示/違反報告)
冬谷(プロフ) - ？さん» こんにちわ！回りのキャラと差が出るようにわざと口癖に特徴をつけています。 (2021年3月24日 8時) (レス) id: a6a69d3325 (このIDを非表示/違反報告)
？ - なんて語尾にだわっ付けてるんですか？違和感が、、、 (2021年3月24日 4時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
みゃーお(プロフ) - 地味とか言ったら失礼なんだけど地味な瀬呂君好きだから、幼馴染ポジ最高です。とってもおもしろかった！！更新頑張って下さいヽ(*´＾｀)ﾉ (2019年1月4日 8時) (レス) id: c931ecd4cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬谷 | 作成日時：2019年1月2日 23時
