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彼は黙ったまま腕を振って、氷壁を私に向かって形成する。一瞬で動きを封じ込められたように見えたが、一切こんなことはなかった。
それどころか次の瞬間、急激に熱せられた空気が膨張して、突風を起こした。轟は何とかとどまったようで、肩で息を繰り返している。
『終わったと思った？私は炎よ、全ての生物の畏怖。このくらいの氷なんて、なんともないのだわ！』
ぐらぐらと不安定な姿勢の轟の懐に飛び込んで、下から顎を狙ってアッパーを仕掛ける。勿論、目的は視界を上にあげて混乱させる為なので軽めだ。
よた、と後ろに後退したのを見て『よし』と呟いた直後。炎が視界を覆った。これは…
ごう、と燃え上がった炎の渦の中からやがて人影が見える。轟が左側を使った！緊急搬送ロボはもうそこまで出て来ていて、ミッドナイトはハラハラと見守るばかりだ。会場の全員が息を飲んだ。
『あつー…ぃ』
その瞬間誰もが目を見張った。あんなに燃え盛っていた炎の中から、Aはほぼ無傷ででてきたのだ。「は、」と零した轟を見て、彼女は笑った。
『ふふ、別に無敵なんかじゃないのよ？私はね、炎を呑み込むことのできる《焔》を創り出せるの。また、その焔で私がダメージを負うことは一切ないわ』
『まあつまり〜…あなたの炎を私が食べちゃったってわけ』
手の内を明かしたくなかったのだわ、と笑ってボロボロになった体操服を脱ぎ捨てて、煤を払う。うそ、火傷はするけどあんな火柱、普通なら体力削って一瞬で消せる。
さて、どうするか。もうこのまま手刀で気絶させて終わる？
轟「…っ！！」
早く終わらせてやろう。私もそろそろ疲れた。げほ、ごほ、と咳き込みながら駆け出す。動きの鈍くなった轟のサイドに回り込むのは簡単だった。
タッッ！と素早く手刀を打つと、彼は膝から崩れ落ちた。これで、私の勝ちだ。
ミ《と、轟くん戦闘続行不可で…金烏さん勝利！》
《YEEEEEEEAY！！金烏WIN！！！》
ワァァァァァァアア！と歓声が上がる。いやそれどころじゃない。なんだか頭がフワフワする。熱ならそれでもいい、威力が上がる。でもそうじゃないなにか…！咳き込んだ時、吐き出した息に僅かに黒煙が混じっていた気がする！
瀬「A…？」
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うわあああああ？！めっちゃ順位ついてる！！！(現在99位)
評価も７つも頂いて…むり…(語彙力)
ありがとうございます！！ほんとに！！
まだまだ続きますので、どうぞ最後までお付き合いくださいませ！評価・お気に入り待ってまーす♡
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冬谷(プロフ) - siriusuさん» こんばんわ！金烏ちゃんの口調について、皆様より度々ご指摘いただいておりましたので、説明させていただきました！よろしければシリーズ４作目、一番したのHOW SHE WAS MADE？をご覧ください♪ (2021年8月19日 23時) (
レス) id: a6a69d3325 (このIDを非表示/違反報告)
siriusu(プロフ) - 〜のだわじゃなくても〜だわ〜ですわでも話の流れで違いがわかると思いますよ！ (2021年8月19日 19時) (レス) id: 13d54f4ebe (このIDを非表示/違反報告)
冬谷(プロフ) - ？さん» こんにちわ！回りのキャラと差が出るようにわざと口癖に特徴をつけています。 (2021年3月24日 8時) (レス) id: a6a69d3325 (このIDを非表示/違反報告)
？ - なんて語尾にだわっ付けてるんですか？違和感が、、、 (2021年3月24日 4時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
みゃーお(プロフ) - 地味とか言ったら失礼なんだけど地味な瀬呂君好きだから、幼馴染ポジ最高です。とってもおもしろかった！！更新頑張って下さいヽ(*´＾｀)ﾉ (2019年1月4日 8時) (レス) id: c931ecd4cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬谷 | 作成日時：2019年1月2日 23時
