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《き、金烏、麗日の秘策すら完全防御！！》
『何も跳んでいってない？平気かしら』
大きな歓声が上がる。それに紛れるようにげほげほ、と咳き込む。その拍子にちょっと炎吹いた。
麗「やっと、っ炎吹いたね」
『すごい策だったのだわ、危うく防げないとこだったもの』
麗「…まだ、笑ってる」
『え？』
麗「いつもAちゃんは笑っとる！楽しそうな時も、辛そうな時も、余裕ない時だって！！なんで？！私じゃその余裕崩されへんのん？！！」
いっそのこと手を引いて場外に出してやろうか？いや、それは逆に投げられる可能性ある。なんて冷静に考えたまま、お手本のように貼り付いた笑みを浮かべる。
麗「なあ！何か言うてよ！そうしたら私だって、私だって…！！！」
『少しも余裕じゃないもの、笑わなきゃ、あなたに勝てやしないわ』
麗「私はまだ戦える！」
私の横面に、ハイキックが決まった。痛くて、本当は泣いちゃいそうだけど。まだもうちょっと、笑ってられる。この戦いが終わるまで、絶対この顔でいてやる。意地だ。彼女にも意地があるように、私にだって等しく。
麗「Aっは！！ヒーローになりたないの？！！」
『…何故？』
麗「少なくとも私は必死にやってる！変な同情もいらん、ちょっとの優しさもいらん！全力でこいよ！！！」
突っ立つ私の腹に拳が入る。苦痛にすこし口元がヒクついた。
麗「やれよ！！！！みんな必死やよ？！！何でやらへんの、強いのに！全力出さん一番なんか、カッコ悪いやんか！！！」
『別になんだって、』
麗「やれよ！！！私のこと、舐めてないって言うんやったら！！！！」
ベストは尽くしたのか？
何度もその文が頭を駆け巡る。全力の相手に全力を返さずしてなにが勝利だ。なにが優勝だ。
ヘッタクソな制御で君を傷つけないか、なんて傲慢だ。傲慢な優しさなんて、ただの自惚れでしかない！！
『私だって、ヒーローに！！！！』
なりたいんだ。なれますか？
私でも、なれるかな。
お茶子ちゃんの立ってた地面に意識を集中させる。下を通して、煮立ったマグマをそこに溜め、一気に噴出させる。空中でバランスを崩したお茶子ちゃんは一直線に落ちてくる。それを軽く受け止めて衝撃を殺し、場外へと彼女をおろした。
ミ「麗日さん場外！金烏さん3回戦出場！」
『ごめんね、あなたを傷つけやしないかって無意識に手加減してた』
麗「…いいんよ！ごめんね、呼び捨てにして」
『…Aと呼んで、お茶子』
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冬谷(プロフ) - siriusuさん» こんばんわ！金烏ちゃんの口調について、皆様より度々ご指摘いただいておりましたので、説明させていただきました！よろしければシリーズ４作目、一番したのHOW SHE WAS MADE？をご覧ください♪ (2021年8月19日 23時) (
レス) id: a6a69d3325 (このIDを非表示/違反報告)
siriusu(プロフ) - 〜のだわじゃなくても〜だわ〜ですわでも話の流れで違いがわかると思いますよ！ (2021年8月19日 19時) (レス) id: 13d54f4ebe (このIDを非表示/違反報告)
冬谷(プロフ) - ？さん» こんにちわ！回りのキャラと差が出るようにわざと口癖に特徴をつけています。 (2021年3月24日 8時) (レス) id: a6a69d3325 (このIDを非表示/違反報告)
？ - なんて語尾にだわっ付けてるんですか？違和感が、、、 (2021年3月24日 4時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
みゃーお(プロフ) - 地味とか言ったら失礼なんだけど地味な瀬呂君好きだから、幼馴染ポジ最高です。とってもおもしろかった！！更新頑張って下さいヽ(*´＾｀)ﾉ (2019年1月4日 8時) (レス) id: c931ecd4cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬谷 | 作成日時：2019年1月2日 23時
