＊ ページ36
＊
『瀬呂！』
瀬「おう！」
あんなに瀬呂のこと呼んだのに3秒で決した。瀬呂負けた。おい。
『せーろー！ドンマイなのだわーー』
ドンマイコールが響く。また野菜ジュース奢ってやろう。不憫すぎる、強いのに強すぎるのと当たってしまった。かわいそうだな！！！！
＊
『お疲れさま！貴方のタオル、濡らしてあっためといたのだわ。風邪引いちゃダメよ？』
瀬「うんアリガト…Aも頑張ってこいよ！」
『ありがとう！また駅の近くにできたスムージー売ってるところ寄りましょうね、奢るわ！』
瀬「A好き〜〜〜…」
『ええ、等しく私もよ！』
瀬「そこは私の方がって言うところ！」
『ふふ』
二回戦の相手はお茶子ちゃん。
油断したら一瞬で場外へサヨナラだ。慢心が全てを殺す。彼女は死ぬ気で私にむかってくるはずだから。
＊
《女子同士？！ヤベエな、見ものだぜこりゃア！！》
《ヒーロー科 麗日お茶子 VS 同じくヒーロー科金烏A、スタァァァト！》
彼女の個性の欠点は触れなければならないところ。私のも扱いにくいよなあ、まあ勿論いいところもあるんだ。なんて考えたまま、姿勢を低くまで持っていく。
麗「絶対、負けん！」
『いいえ、』
突進してくる。わかってた、彼女がそう出てるくらい。だからどう私がでるかも、もう決めてる。
『私がっ、勝つの！！』
セメントを溶かす。熱で燃えるどころか、ドロドロに溶けて煮え立った。それでも煮えた岩漿の温度なんて知れていて、外気に触れると一気に黒くなって、煙を吐く。無駄に視界が悪い。それでもまだ仄暗く炎は燃えていて、そこばかり暖かい。ダメだな、調節がクソ下手だ。このままじゃあ、誰かを守るどころか、傷つけてしまうだけだ。手加減しなくては。
麗「！！」
《麗日、諦めず際突進！》
『おそいのだわ』
横に回り込んで、蹴飛ばした。変なところに入ってないから、骨とかは折ってないはず。腕を振って、ぶわりと周りに炎を広げてお茶子ちゃんを威嚇する。
怯んだ隙に、一気に距離を詰めた。そのまま目眩しをするように彼女の眼前に左手を出した。ボッ、と火がともったと同時に鳩尾を殴る。それでも手を出してくるんだから、彼女の勝ちたい気持ちは伊達じゃないんだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬谷(プロフ) - siriusuさん» こんばんわ！金烏ちゃんの口調について、皆様より度々ご指摘いただいておりましたので、説明させていただきました！よろしければシリーズ４作目、一番したのHOW SHE WAS MADE？をご覧ください♪ (2021年8月19日 23時) (
レス) id: a6a69d3325 (このIDを非表示/違反報告)
siriusu(プロフ) - 〜のだわじゃなくても〜だわ〜ですわでも話の流れで違いがわかると思いますよ！ (2021年8月19日 19時) (レス) id: 13d54f4ebe (このIDを非表示/違反報告)
冬谷(プロフ) - ？さん» こんにちわ！回りのキャラと差が出るようにわざと口癖に特徴をつけています。 (2021年3月24日 8時) (レス) id: a6a69d3325 (このIDを非表示/違反報告)
？ - なんて語尾にだわっ付けてるんですか？違和感が、、、 (2021年3月24日 4時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
みゃーお(プロフ) - 地味とか言ったら失礼なんだけど地味な瀬呂君好きだから、幼馴染ポジ最高です。とってもおもしろかった！！更新頑張って下さいヽ(*´＾｀)ﾉ (2019年1月4日 8時) (レス) id: c931ecd4cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬谷 | 作成日時：2019年1月2日 23時
