【ヒロアカ】To my dearest. Ⅳ (ページ24)

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心「…よろしく」

『頑張りましょう！勝つわよ～！』

心操くんの個性の説明聞いてたらスタートの合図が鳴る。ああ～ドキドキしてきた。

『そうね………とりあえず固まっていきましょう！茨のあの子が厄介よね。範囲広くて嫌になっちゃう。』

みんなで頑張ろうね！って言った側から獅子のあの子が突っ込んで来て怖くて泣いた。

『梅雨ちゃん！！切島くん！！！』

「自分の心配をした方がいいですぞ！！」

『アッエッ！！！！』

ウソ………信じられる？裏拳で殴られてぶっ飛ばされたんだけど？受け身とりそこねたら死ぬやつだった。わたしに触れる一瞬でちょっと焼いてやったけど、何の効果があったのかは分からん。

コンクリートの壁に叩きつけられた背中がいっちばん痛い！鈍い音の数秒後、めり込んだ部分が剥がれ落ちて私は硬い床に落ちる。

『う゛、おえ゛…………』

うわあすごい許せない。それより心操くんと上鳴が心配！早く起き上がらなきゃとは思うけど、足くん立たねぇ～～～どうして。まじで背中痛い、ナニコレ？肋ヒビいってるでしょこれ、

「任されましたぞｫｱ！！！」

「お疲れさまでしたー！！！」

上鳴、終了のお知らせ。と思ったら辺りには静寂が広がるばかり。あーわかった、理解。心操くんだ。獅子のあの子、彼の発した声に答えたんだ。

私は奮起してもう一度立ち上がった。足がゴキって言った！そして前を向いて思う。あれ？私だけすごく遠くない？

とりあえず走ってるんだけど、そうしてる間にも切島くんが捕まって投げられてフェードアウトしていった。

『(遅いっ、遅い！！！！！)』

気持ちについてこない足が憎い。これ実践でも起き得ることだ、やっぱり機動力はあげるしかない。実際わたし、あと足りないの速さだと思うのよね。力も技もまあ…まあって感じなんだから、あとは速ささえあればよねえ！！