【ヒロアカ】To my dearest. Ⅳ (ページ19)

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『ねじれ先輩…………うう…………お綺麗でいらっしゃったわね…………泣いてる………可愛いかった……』

麗「A！クレープ！」

『あ！食べるのだわ！エリちゃんもどう？』

私はイチゴとアイスのやつにした。エリちゃんとわけっこします。多くて残すと面倒だし、エリちゃんの食べきれなかった分をいただきます。保護者面です。

『ふふ、美味しい？』

エ「フォルさん、も、」

『え？一口くれるのだわ？優し………それじゃ、1口もらうわね』

正直まずくても良いなと思った。エリちゃん優しいな………………できるだけ端っこのほう食べた。美味しいところをたくさんお食べ……………と言う気持ち。

梅「そういえばAちゃん、C組のお化け屋敷いかなくてよかったの？心操ちゃんのいるクラスなのに」

『ええ、彼には残念だけど行けないから写真撮っておいてって頼んだわ、彼の級友にね』

梅「ふふ、そうなのね、Aちゃんはおばけ平気なの？」

『アー…………私ビビりだから得意ではないけど………人並みかしら、真に怖いのはもっと別のものだと思っているしね』

麗「え！Aて怖いもの知らずかと思った！なんか意外やね～」

『え！そう？ふふ、そう見えるかしら？まあ大抵のことは斬れれば問題はないわ』

麗「(そういうところやね…)」

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『エリちゃんありがとう！今日はたのしかったのだわ！』

でもエリちゃんは下を向いていて少したのしくなさそう、どういう感情……？お腹が減っているのかも。

緑「エリちゃん、顔あげて！」

と、彼が手に持っていたのはりんご飴。売ってなかったのに！と先輩が驚いたが、実は彼が作ったものらしい。ウワ、器用なんだな、エリちゃん嬉しそう…………ニコ………かわいいね…………

緑「またねエリちゃん！」

『いつでも待ってるのだわ！』

近いうちにまた会えるそうで。相澤先生がそういうんだからまず間違いないだろう。

私たちの頬を、ぬるい風が撫でていった。もうすっかり、秋ですね。

《School festival……文化祭》

つかの間の宴と、呪縛から解き放たれた少女の笑顔。得たものはたくさんあった。