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『地下とか聞いてないのだわ！私てっきり………てっきり思いっきりやれると思ってたの久しぶりに……………』
轟「俺がいるだろ、なるべく二人でいるぞ、俺が鎮火する」
『ビッ…………クリした………口説かれたかと思った………顔いいこと自覚した方がいいわよあなた』
緑「なら僕らは三人で……」
爆「俺は一人でいくわほっとけカス！！！！！！！」
緑「ええええ？！危ないよ！！！」
『ここで野垂れ死んだら笑ってやりましょ、どうせ爆破するしか能がないくせによく言うわ〜〜』
爆「ンだとテメエ！！！！」
上「まあまあまあまあお前ら喧嘩すんなって！な！」
俺は泣いていた。強い奴が束になれば強いって訳じゃない。こいつらに限っては食い合わせが最悪だった。焼き肉とご飯、蜂蜜とパンケーキ、それぞれがお互いぴったりでも4つ一気に食べると不味いアレ。そんな感じ。
でもこいつらは確かに強いのだ。そこについてこれた俺も多分………ツヨイ。多分。
で、強いからこそお互いが分からない。先の行動が読めない。大体二人ずつが息を合わせられても三人以上だと終わる。個が傑出しすぎ。でもこいつら一応全員三年間同じ学校にいたし、なんならそのうち二人は幼馴染みなのに息合わないの何？因縁？
轟「ところでここ何処だ」
『………確かに…』
緑「そうだな………とりあえず屋敷本館のある方に進んで階段を探そうか」
爆豪が黙ってついてくる限り、まあ正しい判断なんだろうと思う。なんか俺を真ん中にして進むの嫌だな。やっぱ俺は姫なんじゃないか？
この勇者パーティー………いや勇者いねえわ、バトルマスターども、それにしても緊張感がない。轟が消火器見つけて「やっぱおくんだな………消火器」て言ってて当たり前だろ……と思った。緑谷は相変わらずぶつぶつ言ってるし、金烏は指のささくれ剥き始めるし、爆豪に至っては「おっせえな！！！！！」とキレ散らかして先行った。お前らエエーみたいな顔すんな、止めろ。
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作者名：冬谷 | 作成日時：2020年6月29日 21時
