5話 ページ5
手枷はとれたが、まだ足枷がついている。
それに体中が悲鳴を上げていて動けない。
………逃げだせない、か。
視界いっぱいに広がる天井と、どこかで見たことある、白いひげの男。
自分が寝ているベットの隣に来て、椅子に座っていた。
そしておっさんの後ろに待機する４人の男……このおっさんが頭か？
「小娘、話せるか」
ジトッと見つめられたその目からは、逃げられない。と確信した
『話せる……だがなぜ自分は生きている、ここは、何処だ』
「自分の立場ってもんが分からねぇか小娘、俺の質問に答えろ」
『っ……ああ、わかった』
「でオメェ、あの船で何があった、生き残りは居ねぇ、あの毒ガス
………そんな中で、なぜオメェだけ生きてる」
ああ、やっぱりちゃんと仇は討てたんだな。
よかった＿＿＿フフッと無意識に笑っていたようで
白ひげ達はピクリと眉を動かした。
『自分がマッド海賊団を、全滅させた。毒ガスも自分がまいたものだ、
でも自分が生きている理由は…………わからない』
「っなんだって?!」
「おい、ガキ一人でやったってのか?!」
「何が目的だったんだァ」
『目的……目的も何も、自分は12年前の事件の被害者……
その仇を討ちたかった。それだけ』
白ひげから目を逸らし、ぼーっと天井を見つめる
何を思ったのか、ニヤリと白ひげは笑みを作った。
「オメェ、名前は」
『＿＿ヘイラ―・A……もういいか、こちらも質問したい』
「ッ!ヘイラ―って、親父……」
「まてマルコ、それは今じゃねェ。A、何が聞きたい？」
『なぜ……何故生かしたんだ、自分を……』
再び白ひげに目をやった。おそらく今自分はひどい顔をしているだろう。
やっと家族に会えると思ったのに、もう苦しくないと思ったのに
殺気を放ったその表情の中に、目だけが少しばかりうるんでしまった。
「グララララッ！オメェはまだ、生きる必要がある」
『もうない、何もないんだ自分は……生きる意味も、無いんだ』
「………それは、傷を治してから言え」
白ひげが自分の足に手をかざしたと思うと、足元からカチャッと音がした。
チクリと痛む自身の足。＿＿＿＿足枷が、割れた……？
これじゃ自分に逃げてもいいと言ってるも同然じゃないか
『は、なんで‥‥…』
「治った後は好きにしろ、だが、死ぬのは認めねぇ」
『アンタに決められる筋合いは……ない』
「グララララ‼どうだかなァ」
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錦戸。(プロフ) - 蜜柑さん» 有難う御座います。白ひげ海賊団いいですよね^^ (2018年4月10日 17時) (
レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 錦戸。さん» 白ひげ海賊団大好きなので続き楽しみにしています (2018年4月9日 3時) (レス) id: 77722fac74 (このIDを非表示/違反報告)
錦戸。(プロフ) - 黒猫の涙さん» 有難う御座います、そう言って戴けて嬉しいです。更新頑張りますｂｂ (2018年4月4日 5時) (レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫の涙 - 面白い！！続き読みたいです！楽しみにしてます。更新頑張って下さいo(*⌒―⌒*)o (2018年4月3日 23時) (レス) id: 857950a1df (このIDを非表示/違反報告)
錦戸。(プロフ) - わお、60位……ちょっともう怖くなってきてます。有難う御座います。 (2018年4月3日 22時) (レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錦戸。 | 作成日時：2018年3月31日 19時
