27話 ページ27
「出航〜〜!!」
3日後、この船＿＿モビー・ディック号は次の島を目指して出航した。
新たな仲間を連れて。
この島で降りるはずだったAだが、白ひげ海賊団に入団し、2番隊の隊員として
今、酒樽を両手3つ抱えて倉庫に向かっていた。
「Aちゃん……女の子なのにねえ」
その姿を見下ろしていたサッチは、隣に居るマルコに独り言のように言った。
「‶女じゃねェ"……ってかよい。シドもそうだが、Aにも何やらありそうだねい」
2人が見物しているAは、エースと会話をすると、きょろきょろと
周りに人が居ないことを確認して、操縦室の真上にある小さなスペースに上がっていった。
「サッチ……」
「おう、わかってる」
少々警戒したサッチとマルコは、何かしでかすのではないかと、Aに目を光らせた。
彼女はもうしないと言っていたが、本当かどうか……。怪しげな行動をとった今、それを確かめる必要がある。
だが、Aは上に上がった途端。突然服を脱ぎだしたのだ。
「お、おおいちょっとまて！！……あれ？‶案外ねぇ"のな……」
「オマエ一回シドに殺られろよい」
『100……101……』
コートを脱ぎ、タンクトップと短パンになったAは実は……
丁度誰も来ないこの穴場を見つけ、自分のトレーニング場としていたのだ。
軽い準備体操をして、片て腕立て伏せ、スクワット……
一ヶ月も動いてないから、かなり鈍ってる……取り戻さないと、な。
ハァ…ハァと呼吸の音しか耳に入っていなかったAだが、急にハッと我に返った。
「トレーニングってわけかよい」
「偉い子だな〜Aちゃん。ってアレ、急にどうしたんだろ」
ピタリと止めた彼女のその真剣な目つきに、2人もまた彼女に目を光らせた。
コートを着たと思ったら、突然飛び降り、丁度その道を歩いていたクルーの山積みに持っている箱が倒れそうになったのを防いだのだ。
「ああっ!!……っあ、と……すまねえA！いや〜危なかった、ありがとな！」
『体勢が前かがみだ、背筋を伸ばして……それで落ちにくいと思う』
「お〜確かに！......ホントありがとな〜!!」
それを見送ったAはまたトレーニングに戻り、危ない人を見つけては助けに行っていた。
「…只のいい奴じゃねぇかよい」
「海賊狩りの名がついてたと思えねえ程の……な」
「オヤジに報告してくるよい。疑いのかけようがねえ」
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錦戸。(プロフ) - 蜜柑さん» 有難う御座います。白ひげ海賊団いいですよね^^ (2018年4月10日 17時) (
レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 錦戸。さん» 白ひげ海賊団大好きなので続き楽しみにしています (2018年4月9日 3時) (レス) id: 77722fac74 (このIDを非表示/違反報告)
錦戸。(プロフ) - 黒猫の涙さん» 有難う御座います、そう言って戴けて嬉しいです。更新頑張りますｂｂ (2018年4月4日 5時) (レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫の涙 - 面白い！！続き読みたいです！楽しみにしてます。更新頑張って下さいo(*⌒―⌒*)o (2018年4月3日 23時) (レス) id: 857950a1df (このIDを非表示/違反報告)
錦戸。(プロフ) - わお、60位……ちょっともう怖くなってきてます。有難う御座います。 (2018年4月3日 22時) (レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錦戸。 | 作成日時：2018年3月31日 19時
