16話 ページ16
島に着くまで残り2日となった。
相変わらず甲板には汗水流し働く野郎たち。
自分は一人、甲板の端でその光景をボウと眺めていた。
残り2日で、この船から降ろされる。それはごめんだ。
あの日マッド海賊団からの攻撃のほとんどを受けいれていた為
完全に死んだと思っていたはずが、生かされ、死んだと思っていた兄とも会ってしまった。
風に吹かれ、細く黒い自身の髪が揺れた。
っ、兄貴はどれほど強くなったんだろうか。私が守れなければ意味がない。
「なに難しい顔してんだ。相談のろうか？」
と覗き込むようにして突然現れた小さな剣士
『……ハルタ。そんな顔してたか、別に何もない』
「ふう〜ん……じゃあボクの遊び相手なってよ、暇なんだよね」
じいっと見つめられるが、フイと顔をそむけた。めんどくさそうだと判断しただけである。
『一人で勝手にすればいい』
「そ、じゃあ勝手にするよ」
そう言って何処かスタスタと走って行ったハルタ。
数分後、手には水鉄砲、そして横にイゾウを連れて戻ってきた。
「これは強制参加、はい水鉄砲。今からイゾウとボク、Aと……あ、シドも入れてバトルしようよ。シド―！こっち来なよ」
「シドか、面白くなりそうだな……もうカラー水は入れてあるんだ。それと替え2つ、無くなるかこの紙に当たったら負けだ」
詰め替えの小さなボトルを二つイゾウから受け取ると
一つため息をついて立ち上がった。
『仕方ない』
4人揃ったところで紙を渡された。好きなところに貼っていいらしい
ハルタは右肩、イゾウは背中、シドはおでこ……そしてAは心臓部に貼った。
ああ、兄貴の今の強さも拝見できるじゃないか。
どれだけ、強くなったんだろう。スタートの合図がなり、自分は船の裏側へまわる
エリアはこの船の甲板とその付近。船内に入ればそこでアウトなのだとか。
勝手にしろとハルタには言った。だが、まさか強制参加だとは
船を歩きながら、そう思っていた。
今日は日差しが強い。黒いコートは熱を吸収し、額から一筋の汗が流れた。
「おやおやお嬢さん、背中が空いてるようだ」
声が聞こえ、瞬時に体を避けると、今いた場所に青い水が落ちる
その先で水鉄砲を構えているイゾウ
「そう簡単にはいかないもんだねえ」
『女扱いをするなら殺す』
「クックック、そう怖いこと言いなさんな」
チッと自分の舌打ちが響いた。目の前のイゾウは白い歯を見せて笑っている
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錦戸。(プロフ) - 蜜柑さん» 有難う御座います。白ひげ海賊団いいですよね^^ (2018年4月10日 17時) (
レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 錦戸。さん» 白ひげ海賊団大好きなので続き楽しみにしています (2018年4月9日 3時) (レス) id: 77722fac74 (このIDを非表示/違反報告)
錦戸。(プロフ) - 黒猫の涙さん» 有難う御座います、そう言って戴けて嬉しいです。更新頑張りますｂｂ (2018年4月4日 5時) (レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫の涙 - 面白い！！続き読みたいです！楽しみにしてます。更新頑張って下さいo(*⌒―⌒*)o (2018年4月3日 23時) (レス) id: 857950a1df (このIDを非表示/違反報告)
錦戸。(プロフ) - わお、60位……ちょっともう怖くなってきてます。有難う御座います。 (2018年4月3日 22時) (レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錦戸。 | 作成日時：2018年3月31日 19時
