黄緑担当は僕です！【男主】

滝沢歌舞伎の稽古 ページ26

岩本 サイド


新メンバーが決まってすぐに始まった滝沢歌舞伎の稽古


今日が初日だ。

まだ、１０人の在り方をみつけれていない俺たちは、かなりぎこちない


唯と康二と目黒は、思いっきり気を使ってくれてて、、。


4月から参加のラウールに関しては、顔合わせすることすらもあまりできていない。


別に、焦っているわけではない


チームは時間をかけて創り上げるもので、急いで作り上げては必ず崩れる


痛いほどわかってる

でも、失敗はしたくないんだ



ＳｎｏｗＭａｎを守りたいから

6人で作り上げたものを壊したくないから



レッスン20分前には、ジュニアのほとんどが練習場に集まっていて、緊張した空気が流れる


今年は新しい挑戦だ。


滝沢くんがもういないステージ


主演を張らせてもらってる


新しい演目が増えてる


新しく裏方の仕事にも携わる仲間もいる



隣に立つふっかを見れば、あいつもかなり顔が強張っていて、思わず肩にグーパンをかます



岩「何緊張してんだよｗ」

深「うっせｗ」



他の8人を見つけるために見渡す


マイペースな阿部と佐久間は相変わらず仲良く話ていて、康二と目黒とかにちょっかいをかけてて、


相変わらず朝が弱い翔太は、ぼーっと一点をみつめて三角座りしてて、


隣の舘さんは、資料に目を通しながらストレッチしてて、


そして唯は、



岩「え、唯どこ」

深「ん〜？さっきいたけど？」

岩「トイレかな」

深「大丈夫、時間内には戻ってくるよ」

岩「うん」



うんと昔にジャニーさんが言い放ったあの言葉を思い出す。



『彼がもし一人で戦えるようになったら、必ず、私が人を傍に置く』

『じゃないと彼は、きっと、、、壊れてしまう』



まさか、自分が所属していたグループに入ってくるとは思っていなかったけど、


あの時、


絶対壊れてほしくない、と思った。


この挑戦、アイドルのステージ経験が少ない唯にとって前に進める一歩になるのかな…



そうなれるといいな。

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