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2018年 秋頃
倉持 サイド
手が震える
病室のベンチに座りながら僕はぼんやりと「退職届」と書いてある白い封を見つめた
同年代の奴らは就職を始めたり、大学受験に励んでる中、僕は無職になってしまうんだ、と何故か冷静に分析してる
慣れないスーツとワックスで後ろに固めた前髪
視界が広すぎて上手く笑える気がしない
今日できっぱりあの人とはお別れしようと決心したのに…
最後なんだからさ。 笑おうよ、僕。
ガタッと病室の戸が開くと、私服姿の滝沢くんが現れる
どこか思いつめた表情で僕を部屋に招く
緊張のせいか、僕は封筒をスーツのポケットに押し込んで入室する
心の準備はしていたけれど、消毒液と石鹸の匂いが充満してて心が少し重たくなる
ジャニーさんは痩せ細っていて顔色もあまり優れてなかったけど、いつものように微笑んでいた
ここで僕は恩人の手を離してしまうのか…？
緊張する僕の姿を見て、ジャニーさんはケラケラと笑う
「You、笑顔を取り柄にするんじゃなかったのかい？ どうしたんだ、こんなかしこまって？話があってここにきたんだろ？」
『その…』
喉が詰まる。 そして目の前の滝沢くんの視線が痛い…
「ちょうど良かった、こっちも言いたい事がある。youとワタシはタイミングが似てるなぁ」
遮るようにジャニーさんは言う
この人の会話のペースは正直ついていけない。
「you… 唯… snow man としてデビューを目指してみないか」
『…っ？！？』
今度こそは、本当に言葉が出てこなかった
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5月(プロフ) - 桜さん！ありがとうございます:) (2021年3月25日 11時) (
レス) id: 0847e65f29 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - また読めて嬉しいです。 (2021年3月25日 11時) (レス) id: 2e0d09e48f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：５月 | 作成日時：2021年3月25日 11時
