黄緑担当は僕です！【男主】 (ページ15)

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深澤サイド

ジュニアの夏は忙しい

義務教育の間は学業優先な事務所なだけあって、学校のない夏休みの一か月は成長と青春を味わう期間

スケジュールもびっしりと詰まってる

俺も、毎年夏がやってくるタイミングで色んなジュニアと顔合わせができて、楽しみな気持ちでいっぱいだった

そんなある夏。

２０１４か？の夏イベントに参加してる時にはっきりと覚えている出来事がある

レッスン上の廊下でざわざわ叫び声がきこえてきた明かにその声は楽しくふざけてるものではなく、怒りにあふれてるような声

「お前、入ったときはちやほやされたからって調子乗るんじゃねーよ！！！」

「なんであいつやめると聞いた時、ひきとめねぇーーーんだよ？？お前、シンメだろ？？」

「ふざけんな、お前とシンメになるやつは全員やめちまってる！！この才能つぶしが！！」

「コネ入所なんだろ？？！」

「ほんま、周りの夢うばってまで這い上がりたいん？？自分。ほんと気に入らんわ」

隣にいた照もその声がきこえて、俺と急いで揉めてる現場まで走って行った

たどり着くと、中学生くらいのジュニアが数人、唯を囲んであいつの胸倉を掴んでいる

まだ小柄な唯は、囲むジュニアを震えながら見上げてる形になっていた

完璧な弱いものいじめにみえるため、照は思いっきり割り込んで揉めあってる子たちを引き離す

「いや、まじでお前ら一旦落ち着け！」

照の声で周りは一旦シンとなるけど、

『引き止めないと残らない奴なんて、一旦戻ってきたとしてもそうそう長続きしないだろ！』

「あ””っ！？？！」

『じっと立ってられるような場所じゃないでしょうがぁっ、ここは…』

「干されたくせに調子に乗んなよ！！」

意外にも、唯が大声で言い返してたのだ

この時にはもう唯は歴が5年になっていて、何度も仲間が挫折して夢を諦めていくのをみてきた

俺も、照も…

そして、唯に怒鳴っていたあの子たちも

悔しくて、どこにもぶつけれない負の感情

わかる。

幼い子たちがこんな厳しい世界で藻掻かなくてもいいのに、、、って時々思ってしまう俺もいる

でも、こんな世界なんだジャニーズは

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