19.禁句 ページ19
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「つーか80点は取って欲しいとこなんだけど」
「はちじゅってん？！」
「何その初めて聞きましたみたいな言い方」
「いや、そんな点数幻だと思ってたんで…」
「じゃあ80いったらなんかご褒美でもあげよっか。キスでいい？」
「ぶ！！」
危ない。気休めにお茶でも飲もうとしたら吹き出しかけた。先生爆笑してるし、絶対遊ばれてるよこれ。
「キスじゃない奴でお願いします！！！」
「じゃあ何がいいの」
「えーっと…」
……そうだ！
「先生の誕生日、一緒に過ごさせてください！」
去年の秋頃。学校生活にもすっかり慣れた頃、先生に誕生日を聞いたんだけど教えてもらえず。
相葉ちゃんに聞いたら一発だったけど6月？！もう過ぎてんじゃん！！ってあの時は騒いでた。
今年こそ何かしたい！！
「なんだ、そんなこと？別にいいよ」
「マジですか？！！」
「80以上取れたらの話だけどね」
８０以上。半分取れるかも怪しいのに…いや、いける。私なら出来る！
「頑張ってね」
久々に間近で見た二宮先生の笑顔に完全ノックアウト。
構内をふらふらしていた智くんを美術室に呼び戻し、2人の邪魔をしちゃいけないので今日は早いけど帰ることにした。
あんなに気まずいって思ってたのに、なんか普通に喋れちゃったな。
泣いてたのもキスのことも結局理由は聞けなかったけど。今は切り替えてテストに集中しよう。
「全然いいけど…どうした？珍しくやる気じゃん」
「たまには私もやってやろーと思って！」
次の日、教室で櫻井翔大先生に「勉強を教えて欲しい」とお願いしたら驚かれた。
当然だよね。こんなこと言うの受験以来だもん。
「もうすぐテスト一週間前で部活なくなるよね？翔の家か私の家で勉強会しよ！」
「それおいらも参加していい？」
横から聞こえてきた声の主は隣の席の彼。
「智くん！もちろんいいよ！目指せ3人で化学100点ー！！」
「いや、なんで化学だけ？」
「大好きなニノの担当だからでしょ〜」
ちょっと。智くん！？
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れもん♪(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！2019年は本当に色々…ありましたね。今は完全では無いですが復活…。やっぱりニノちゃんのこと、大好きなんですよね。嫌いになれないです。休止まで精一杯応援しましょうね！これからも頑張ってください！ (2020年2月24日 20時) (
レス) id: 94ce30e2f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燐 | 作成日時：2019年8月18日 0時
