18.爆弾発言 ページ18
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二宮先生と気まずい状態のまま数日が経ち、放課後は美術室で智くんに恋愛相談するのがすっかり日課になってしまった。
智くんは「もうウンザリ」って顔してるから、今日はお詫びのお菓子を持って美術室に向かう。
「智くん！お菓子持ってき…」
ドアを開けた瞬間、息が止まった。
だってそこにいたのは、イーゼルを組み立てる智くんと…白衣を着た二宮先生。
…言葉が出ない。
「おい」と二宮先生が智くんに向かって言うと、智くんはふふんと得意げに笑った。
智くんの腕を掴んでこっちに引き寄せ、小声で問い詰める。
「何これどういうこと？！」
「今日はニノにモデルになってもらう日なんだ。おいら飲み物買ってくんね」
「ちょ、ちょっと待ってよ智くん！！！」
智くんはお財布も持たずにささーっと教室を出て行ってしまった。
美術室に、二宮先生と2人きり。気まずい。顔もまともに見れない状態なのに、2人きりだなんて！
「…なんでここに？」
「あ！そ、その。さ、最近智くんと仲良くなって、それで…」
「ふーん？だから準備室来なくなったんだ」
………違う。
「あー違うか。俺にキスされて気まずいからこっちに逃げてたのか」
「うっ」
バレてら！！！！
俺にキスされて、って！そんなサラッと言います？！とんだ爆弾発言だよ！
「もうすぐテストあるから家で勉強でもしてんのかと思ってたんだけど、Aさんに限ってそれはないか」
冷や汗が止まらず美術室の入り口で立ち止まる私を見て、クスクス笑う先生。
私はこの数日間ずっと悩んでたのに！これが大人の余裕ってやつなの？
…ん？ちょっと待って。
「先生、今テストって言いました？」
「うん、言いましたよ」
やばい。すっっかり忘れてた。
「言っとくけど、点数50以下取ったら準備室出禁だから」
「えええ？！そんな！！！」
「半分も取れない奴俺のテリトリーに入れるわけないでしょうが」
「1年の時はそんなの一言も！」
「1年生は俺の担当じゃないし何点取ろうがどーでもいいのよ」
そんなことある？どうしよう。化学とかいつも赤点ギリギリなんだけど。
「大好きな二宮先生の授業受けてんだからそんくらい余裕だよね？」
先生、にっこり笑顔だけど目が笑ってない。
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れもん♪(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！2019年は本当に色々…ありましたね。今は完全では無いですが復活…。やっぱりニノちゃんのこと、大好きなんですよね。嫌いになれないです。休止まで精一杯応援しましょうね！これからも頑張ってください！ (2020年2月24日 20時) (
レス) id: 94ce30e2f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燐 | 作成日時：2019年8月18日 0時
