17.ずっと一緒に ページ17
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3人で一緒に帰る、と言っても智くんの家は私たちの家とは真反対の方向で、結局すぐに翔と2人になった。
「いつの間に智くんとそんな仲良くなったんだな」
急にそんなことを言われて驚いて横を見たけど、翔は真っ直ぐ前を向いていて目が合わない。
「何？嫉妬してんの？」
「…だったら悪いか」
なんだこいつ、可愛いじゃん。なんてニヤニヤしつつ翔の横顔を見つめていると「うぜー」なんて恥ずかしそうにしてる。
「Aはさ、好きな奴とかいんの？」
唐突の質問に、私はニヤニヤするのをやめて真顔になってしまった。
「…まさか！いないよ〜」
「だよなー！や、俺もいないんだけど。なんか安心したわ」
ははっ、と翔がこっちを見て笑う。その屈託の無い笑顔を見ると、嘘をついた罪悪感で心が若干痛む。
「もし、さ。お互い彼氏彼女できたらこんな風に一緒に帰れなくなっちゃうのかな」
「そりゃあそうだろ。彼女が他の男と2人きりで帰ってたら嫌だし」
「そっか…そうだよね」
二宮先生の彼女にはなりたい。なりたいけど、それはちょっと寂しいな。
「一つだけあるけどね。俺らがこの先大人になってもずっと仲良くできる方法」
「えっ、何？」
翔が急に真剣な顔をするから、私は思わず足を止めた。
「Aが俺の彼女になる」
「…あははは！何それ！絶対ないでしょー！」
「うん。ないな」
私が笑うと、翔も私の顔を見て笑った。
翔とは小さい頃から色んな話をしてきた。好きな漫画の話とか同じクラスのあの子がどうだとか、本当に色々。基本私ばっか喋ってるけど、翔はうんうんって嫌な顔一つせず聞いてくれるからそれが心地いい。
なのに、好きな人の話をしたことは不思議と一度もなくて。だから話しづらいのかな。
思えば私は今までまともに人を好きになったことがなかった。ちょっとカッコいいかも！と思う人がいても、確実に翔はもっとカッコいいからすぐに冷める。その繰り返し。
でも二宮先生は違う。翔より二宮先生の方がカッコいいから、とかじゃない。雰囲気とか仕草とか言葉とかいつもどこか寂しげな表情とか、言葉に表せないけど私は先生に強く惹かれている。
翔は私が二宮先生を好きなことを知ったらどんな反応するのかな。応援、してくれるのかな。
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れもん♪(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！2019年は本当に色々…ありましたね。今は完全では無いですが復活…。やっぱりニノちゃんのこと、大好きなんですよね。嫌いになれないです。休止まで精一杯応援しましょうね！これからも頑張ってください！ (2020年2月24日 20時) (
レス) id: 94ce30e2f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燐 | 作成日時：2019年8月18日 0時
