【文スト】salvation of a saint Ⅲ (ページ32)

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再共闘ページ32

「俺の異能力は"特定の人物を媒体を使えば移動させることができる"んだだから10代の娘を鈴を使って集めている」

「そして二人で稼いでるって訳だ」

ニヤニヤと嗤う男達

「真逆貴方達…」

「俺等は娘を売ってるのさ」

「特に若い娘は高値で売れるからな」

「最低…」

怒りに震えるA

「おっと大人しくしてな東野A 俺等はお前の異能力も把握してるからな」

そう云うと男が銃口を女性に向ける

「「！」」

「下手に動くとこの女の頭が吹っ飛ぶぜ」

Aは男達を睨む

銃口を向けられた女性は恐怖からか震えていた

Aは縛られ他の女性達と共に座らされる

すると先程の女性が隣に座らされた

「大丈夫ですか…？」

女性は泣き始めてしまった

「もう家に帰れないんだわ…」

「大丈夫ですあと少し待ってて下さい」

Aの瞳には確信が込められていた

あと少しで必ず来る… "来てくれる"

「そろそろ行くかこれだけ集まれば大丈夫だろう」

「そうだなまずは探偵社のこの女から行こう此処に置いておいても危険だし何より」

男はAの顔を持ち上げる

「此奴はより高く売れそうだからな」

ニヤリと嗤う男

すると何処からか謎の音が響く

「何の音だ…？」

「貴方達のお迎えの音です」

にこりと微笑むA

「何云って…」

ドゴォン

轟音と共に壁が破壊される

「やっと見つけたぜ手前等覚悟は出来たんだろうな？」

「な中原幹部…！！」

「お前等が誘拐した娘傘下組織の令嬢だった事気が付かなかったのか？」

ニヤリと笑う中原

「「ヒッ…！」」

男達が恐怖に顔を歪める

「中原さん！」

中原は名を呼ばれ振り返る

「お前…Aか！？」

「そうです！この縄解いてください！」

「おおう…」

中原はAの縄を解く

「ありがとうございます！」

Aはそう云うと女性達を解放し始めた

「早く逃げてください！家に帰れますよ」

ニコリと微笑むA

「ありがとう…！貴女も気をつけて」

先程泣いていた女性はお礼を云って逃げた

「A 逃げなくていいのか？」

「大丈夫ですちょっとこの方達に用事が出来てしまったので」

「そうか同意だぜ」

中原とAは互いに顔を見合わせる

その後男達の断末魔が響いた

「お前と共闘するのは二回目だな」

「本当ですね」

二人は互いに顔を見合わせて笑った

「それにしてもお前…」

「何ですか？」

中原はAを見つめる