【文スト】salvation of a saint Ⅱ (ページ4)

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赤毛の少女ページ4

「あんなにピリピリした探偵社は初めてね」

谷崎敦ナオミそしてAは街へ出ていた

「ナオミ矢ッ張り社に戻るンだ」

「嫌よナオミも捜索を手伝うわこんな時に兄様と離れたくない」

「危険過ぎる！」

「危険は社も同じよ建物ごと消されるわねぇ敦さんAさんそうでしょ？」

「え！？そ……それはまあ」

「否定は出来ないけど…」

「敦君Aちゃん君達と違って妹には異能が無いンだ足を引ッ張る」

「何よ兄様ナオミの云う事は何でも聞くと云ったじゃない」

ナオミの発言にギョッとする谷崎

「き昨日の夜のアレはお前が無理矢理……！」

ドヤ顔するナオミと照れる谷崎

「ナオミ私と一緒に戻りましょう？外に居る方が危険です」

「Aさんまで…」

「Aちゃんの云う通り！事務員は社に戻るンだ！」

「あらあら何なら昨日の懇願を思い出させてあ」

突如としてナオミの声が消えた

驚く三人振り返ってみてもナオミの姿は無い

「……ナオミ？」

「……真逆」

「そんな！」

「ナオミッ！？奴等の攻撃だ！莫迦な何の気配も無かッたぞ！」

我を忘れ焦る谷崎

「敵が直ぐ近くに居るんだ……！」

「谷崎さん危険です！待って！」

「何処だ！糞ッナオミを返せ！」

「谷崎さん！」

敦とAの声は届かない

「頼むから出てきておくれ何処だいエリス？困ったねえ」

「退けッ！」

谷崎は通行人を吹き飛ばす

「痛たた……」

腰を抑える男性

「大丈夫ですか」「すみません！」

すると谷崎の視線の先に赤髪の少女が捉えられた

「見付けたッ！」

手を伸ばす谷崎

「遊びましょ☆」

気がつくと少女の周りの人間は謎の空間に飛ばされていた

「「「！？」」」

驚く人々

「ようこそアンの部屋へ」

少女の矯正器具が輝く

「あらもう嫌だわこんな沢山の方たちに見詰められてあたし初対面の方とお話しするの苦手なの」

少女はベラベラと喋り続ける

「でも駄目ねちゃんと説明しなくちゃあ皆さんお困りだわきっとすっごくお困りだわだってこんな見知らぬ所に突然連れてこられたんですものあたしだったら心臓が飛び跳ねてー」

「ナオミは何処だ」

谷崎が少女を睨む

「あらご免なさいその説明が最初よね探偵社の皆さんはあちらよ」

少女が指した扉の中には賢治ナオミの姿があった

「賢治君！ナオミ！」

谷崎が扉を開けようとするが

「鍵なしでは開かないわ開くのはあっち」

少女がもう一つの扉を指す

「外の景色が……静止してる」