【文スト】salvation of a saint Ⅱ (ページ15)

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異能力戦争ページ15

ある船

フィッツジェラルドとジョンはクレー射撃をしていた

「おみごと」

「探偵社の動向は？」

「事務所を捨てて別の施設に隠れたみたいですね新拠点の検出は困難です」

「良いな獲物に寝こけられては狩りは面白くない」

「ポートマフィアも動きだしてます規模からすれば目下彼らのほうが脅威ですねそれと東野Aですが如何やらポートマフィアも狙っているようです」

ジョンは新たな銃を出す

「少年の頃これと同じ型の銃を買うため二年働いたそれでも金は足りず四人殺した今ではこの銃を造る会社も俺のものだ金は悪夢だ欲しい物がひとつ手に入るたび欲しいものがひとつ減る」

フィッツジェラルドは薬莢を取り出す

「やがて世界は枯れ葉を燃やす青い煙のように退屈になるだからねスタインベック君俺の世界は今輝きに満ちているのだよ」

パアンッ

パラパラと落ちる残骸

「あの街は必ず俺が手に入れる」

探偵社員一行は晩香堂に集まっていた

「社長」

「皆聞け」

全員が福沢の言葉に耳を傾ける

「嘗てー三日か二日前には戦争を免れる途は在ったしかしその途も今や閉ざされた社の鏖殺を謀るマフィア社の簒奪を目論む組合この両雄より探偵社を守らねばならぬ太宰説明を」

「はあい」

太宰が前に立ち説明を始めた

「組合は資金力にマフィアは兵の頭数に優れます正面から搗ち合えば探偵社と雖も脳天が弾け飛びますそこで我々は人員を守勢と攻勢に分割し奇襲戦法で姑息に抗います守勢の要は何と云っても此処で与謝野先生を守る事先生の治癒力があれば死なない限り全快出来ますからね嬉しいかは別にして」

賢治と太宰は笑い残りは全員顔を引きつらせた

守勢ー
福沢・乱歩・与謝野・賢治・A

攻勢「甲」
国木田・谷崎

攻勢「乙」
太宰・敦

「この戦の肝要はこの拠点を隠匿する事です敵の異能者総出で此処に雪崩れ込まれると守勢が保ちませんから」

路地裏

中原は倒れた男達を見ていた

「これだから外部の奴等は信用出来ねえ首領襲撃は失敗です尾行も付けましたがー」

「腐っても探偵の親玉だ尾行さられるほど柔じゃあないさ善いよ予定通りだ刺客の袖に付けた放射性追跡元素は？」

中原は携帯を開く

「反応は良好」

「其処が探偵達の隠れ家だ先ずは一点先取」

「三組織の内生き残るのは一組織のみだ闘う他に活路は無い」

「勿論最後に残るのは我々だ」

「結末が今から楽しみだよ」

ー三組織異能力戦争だー！