【文スト】salvation of a saint Ⅱ (ページ1)

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たえまなく過去へ押し戻されながらページ1

チュンチュン

敦は何かの良い匂いと共に起床した敦は食卓に並べられた食事を見るするとそこには

「お早う御座います」

正座をし挨拶をする鏡花が居た

探偵社

「同棲なんて聞いてませんよ！」

「部屋が足りなくてねえ」

息を切らしながら云う敦に笑いながら返す太宰

「それに新入り二人には家賃折半が財布に優しい」

「しかし」

「彼女は同意しているよねえ」

「指示なら」

納得のいかない敦にAが

「なら敦君私と交換しましょ毎日太宰さんを叩き起こし社に連れて行き途中の入水を止める仕事が増えますけどね」

にっこりと笑みを浮かべるながら文句を述べるA

Aの言葉に耳を塞ぐ太宰

「判らないかい敦君」

太宰は敦に耳打ちをする

「マフィアを追われ縁者もない彼女は沼の中のように孤独だそれに裏切者を処する為組織の刺客が来るやもしれない一人暮らしは危険だよ」

「た……確かに」

「君が守るんだ大事な仕事だよ」

敦の肩に手を置く太宰

「判りました！頑張ります！」

「(太宰の奴また敦で遊んでいるな……)」
「(また丸め込まれてる…)」

と思いつつ止めない国木田とAであった

「おい太宰早くマフィアに囚われた件の報告書を出せ」

「好い事考えた！国木田君じゃんけんしない？」

「自分で書け」

「敦君Aちゃん今日は君達に報告書の書き方を教えようと思う」

「こ……この流れでですか？」
「別に知ってます」

「敦君君にも関わる話だよ君に懸賞金を懸けた黒幕の話だ」

「判ったんですか！？」

「マフィアの通信記録に依ると出資者は『組合』と呼ばれる北米異能集団の団長だ」

「実在するのか？組合は都市伝説の類だぞ構成員は政財界や軍閥の要職を担う一方で裏では膨大な資金力と異能力で数多の謀を底巧む秘密結社ーまるで三文小説の悪玉だ」

国木田は眼鏡を直しながら

「第一そんな連中が何故敦を？」

「(本当に)」

Aは国木田の疑問に同意した

「直接訊くしかないね逢うのは難しいだろうけど巧く相手の裏をかけばー」

「た大変です！」

谷崎が血相を変えて探偵社に飛び込んできた

探偵社の外では巨大なヘリが飛んでいた

するとヘリの中から金髪の男赤髪の少女銀髪の男が降りてきた

金髪の男は探偵社を見上げ二ッと笑った

「先手を取られたね」