羨ましいあの子 ページ37
Aside
遠くで鳴るサイレンは知らないフリをして、半ば強引だったけれど遅れた理由が気になる2人を丸め込み、らっだぁくんとレウくんと一緒に帰路を辿る。
道中は色んなお話をして、2人はよくゲームをすることとか、中でもらっだぁくんは最近ホラーゲームをよくやるとか、沢山のことを知れて、知られて。
レウくんとらっだぁくんはやっぱり昔から仲が良かったらしくて、なんでも幼なじみなんだとか。
2人の話はとっても面白くて、聞いているだけでも仲良しなのが窺える内容ばかりだった。
「あ、そうそうきょーさんが…」
「それコンちゃんが持ってるやつでしょ、俺この間…」
「聞いてよA、俺らの友達にみどりくんって呼ばれてるやつが居るんだけどね、ソイツがこの前……」
きょーさん、こんちゃん、みどりくん。
話題の中心の3人も幼なじみのようで、人の名前って感じじゃないあたり、らっだぁくんやレウくんみたいなあだ名なんだろうと思う。
…幼なじみ。
そんな存在が、私にも居てくれたなら、なんて思ってしまう。
ただでさえ友達と言える人が少ないから、5人のような関係が羨ましく感じる。
そういえば、生徒会の人達も仲良さそうだったなぁ。あの人たちも幼なじみ同士なのかな。
「…いいなぁ」
ふと、口からこぼれ出る言葉に、自分でも少し驚いた。
「「？」」
2人は何が？と言いたげに首を傾げる。
その姿が子犬みたいで可愛らしくて、つい笑みが浮かぶ。
「ふふ、えっとね、その人たち、話を聞いているだけでも面白そうな人たちなんだもの。私、その…あまり友達がいないから。幼なじみとか…羨ましくて」
友達が羨ましいなんて、あまり良い感情じゃないのは分かっている。
少し不安になって、気持ちを隠すように目線を2人からそらす。
「A……」
少し悲しげなレウくんの声に、ああ、迷惑をかけてしまったなと申し訳なくなる。
「ん゛も〜！！」
「ぅぶ」
急に、ほっぺたを挟まれて強制的に顔を向かされる。
手の正体は、らっだぁくん。
らっだぁくんは頬を膨らませてこっちを見ている。
え、なになに。なんだか怒ってる？
「俺今日友達になったばっかなのに！！」
「幼なじみが羨ましいとかなんとか…暗すぎ！昼間との落差ありすぎて凍えるんですけど！！」
ガツンと、鈍器で殴られたみたいな衝撃が頭に走る。
いつの間に出来ていた心のもやが、ずっと晴れていった。
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ハク - 軍パロとか見てみたい､、煮干し受け取ってくれたら嬉しいです、、、 (2023年5月3日 7時) (
レス) @page40 id: b87c231ef8 (このIDを非表示/違反報告)
社(プロフ) - ポキ男さん» これからはniさんの受難が増えていきます…笑 コメントありがとうございます！ (2023年5月1日 21時) (レス) @page40 id: 573037bf60 (このIDを非表示/違反報告)
ポキ男 - niさんの「ああ、、、アーメン、、」がすごい好き、、、 (2023年4月18日 4時) (レス) @page19 id: 9d80ea5bad (このIDを非表示/違反報告)
社(プロフ) - ななさん» ！！？？？！！ごめんなさい今気づきました…！！2つ試作していたのが片方非公開になってなかったみたいです。すみません、御指摘ありがとうございます！ (2023年4月16日 10時) (レス) id: 573037bf60 (このIDを非表示/違反報告)
社(プロフ) - ユキさん» わ〜！嬉しいです！更新が遅いですが、どうぞよろしくお願いします。ありがとうございます！ (2023年4月16日 10時) (レス) id: 573037bf60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：社 | 作成日時：2022年9月4日 15時
