朝 ページ49
コポコポ…
コーヒーをマグカップに入れる
チン、軽快な音と共にこんがりキツネ色のトーストが一枚、トースターから飛び出た
トーストを平皿に移し、マーガリンを乗せる
もう一枚皿を取り出し、フライパンの蓋を外して目玉焼きを乗せた
両手に持った皿を食卓に並べておくのと同時に、リビングの扉が開いた
「おはよう」
「おはようございます、Aさん」
天に起こされた時、理ちゃんはまだ寝ていたため、布団をかけ直して私は先に部屋を出たのだ
昨日の今日で何だか少し気まずい、と言うより照れくさいような感じだ
それは理ちゃんも同じようで、二人で顔を見合わせて、くすっと笑った
「丁度ご飯できたとこだよ」
ミルクとシュガーで甘くしたコーヒーを置いて、食べるよう促す
「ありがとうございます」
理ちゃんは椅子に腰かけ、食卓に並べられた朝食に手を伸ばした
「もう、へいき？」
「はい。ありがとうございます」
少しはにかんで笑う理ちゃんの目に、もう迷いはなかった
「そっか」
その日が来たら、笑顔で送り出そう
帰ってくるまでこの場所は、私が守ろう
心の内で、再びそう思った
「行ってらっしゃい」
学校へ行く理ちゃんを見送り、私は自室へ戻る
今日の予定は特になく、洗濯も掃除も終えてしまったので、何をしようかとぼんやり考えていると、静かな部屋にラビチャの通知音が鳴った
「…楽？」
ラビチャの送信主は楽だった
『今日これから空いてるか？』
天は朝から出かけて行ったが、楽は今日は休みらしい
うん、とだけ返すと、またすぐに返信が届いた
『20分で着く』
これは彼が到着する迄の20分で出かける準備をしろという意味だ
こういうのは珍しいことじゃないけど、なんだか久しぶりだなあなんて考えながら、身支度の為に腰を上げた
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ゆきな(プロフ) - とっても面白かったです！続きがとても気になります (2019年12月28日 3時) (
レス) id: 0b67114e74 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜架(プロフ) - Sora君さん» コメントありがとうございます！ずっとお話を溜めていたので、コメントが励みになります。これからもよろしくお願いいたします！ (2017年3月19日 21時) (レス) id: 3417dbbffc (このIDを非表示/違反報告)
Sora君(プロフ) - お話すごく面白いです!!更新がんばってください!! (2017年3月19日 20時) (レス) id: 4ea93103b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧 | 作成日時：2017年3月18日 13時
