検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:56,874 hit

ページ41

涼「このお花なぁーに?」


慧「スノーフレーク。真っ白で綺麗だねぇ」


涼「きれー....」









兄はお花が大好きな人だった



だからこうやって中庭の大きな花壇を2人で眺めては
また一つ、花の名前を知るのが日課になっていた









涼「あそうだっ!あのね、りょうね、よつばのクローバーずっと探してたんだけどね、....その」







久しぶりに会う兄に渡してあげたくて
毎日一人で、いやたまに知念も一緒に探していた
四つ葉のクローバー









慧「四つ葉がいいの?」









涼「....うん....。ぜんぜんみつかんないの」









慧「そうだなぁ、この辺は?」









涼「....ない!」









慧「ぷっ、なかったかぁ」








けらけらと鈴のような声で兄が笑う。





金色の柔らかな日差しが透けるように白い兄を
包んでいる


このまま、溶けて消えてしまいそうで。
花を見つめる横顔を、ずっと見ていたくて




繋いだ右手を固くした








しばらくそうしていると









色とりどりの花が私を見てというように可憐に咲き誇っているなか






白桃色の、星屑のような花弁が目に止まった






その花のまわりだけ、朝露に濡れてプレシャスの輝きをまとっているよう。









涼「....お兄ちゃん、このお花は?」









慧「.......あぁそれはね

 









 リモニウムっていうんだよ」









涼「りも、?」









慧「......そうリモニウム。....花言葉は.....









っ」









涼「え________。」









金木犀の香りが、すっと空を切った。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (87 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
256人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 山田涼介 , 病系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:。_。 | 作成日時:2020年8月19日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。